大きい家は立派な家ほど、後に困る 藤井寺の家 

藤井寺の家
スイッチ・コンセントなどの電気と各詳細の打ちあわせをさせて頂きました。
今後具体的に図面に落とながら打ち合わせを重ねて行きたいと思います。

お施主さんとお話した中で感じたこと。

現在ご立派な古民家に住んでいて、
今古民家ブームというか古民家をリノベーションが流行っているのですが、いろんな見解があるなと会話して思いました。

昔からあるものを大事にしそれを今に合うように継続させていくことはとても素晴らしいことだと思います。
店舗や展示スペースのように、継続して住むわけではない場合は見た目や雰囲気を重視することなので案外古民家を再生させることはそんなに難しくないように思うのですが・・・

実際に生活する場となると寒い、暑い、使いづらい、落ち着かないなど、デメリットが浮き彫りになって、
リノベーションするにしても大きすぎて、気軽に手を加えてもそれなりにしか納得がいかないし、全面すると新築と変わらないコストに。

第三者の私とかが一回みて立派でいいものに感じることと、その家に昔から住んでいて感じることは違う。
それは自分に置き換えてみるととてもわかるなと思います。
親が造り上げたものが立派なものだとしても、それに対して尊敬の念はあるものの同じようにいいなと感じるかは別かなと思います。
ちょっと冷たい感じですが、素直な気持ちなのです。

■その家にとても愛着があり、古いものをどうにか継続したい。
■受け継ぐことの大切さがかえって負い目になり重荷になる。

古民家を維持するのがいいのか?新築するのがいいのか?
答えはひとつではなく、どれが正しいかもなく、
「自分たち家族が今、これからの生活を楽しむために選択する」
でいいかなと思います。

第三者から見る正論と現実とは違う。それでいいかなと思います

今回新築することになるのですが、何かを継続して使わなければいけないこともなく、気持ちだけでも充分かなと思います。
周りの景観に配慮することは大切でそれは私の仕事してするべきことかなと思います。

今まで暮らしてきた住まいから新しい住まいへ
新しく家づくりをするのあたって、

リフォーム費用がかさむ、
減築するのしてもコストがかかる、
お掃除が大変
など大きくすることによって次世代はとても苦労を背負うことになることはわかりました。
ですので、必要以上に大きくしないことが家づくりってとても重要なことで、受け継ぐ受け継がないは次の世代には自由に選択できるようにしておいて上げるような家づくりがいいのかなと思いますし、それよりも自分たちの今を大事にしたらいいかなと思います。