フローリング張り 大阪藤井寺平屋の家

前回のブログで幅広の30mm厚のフローリングの話を少し触れたのですが、

藤井寺の家、張ってくれてます。
その時の写真を送ってくれたので、UPします。
写真では節ないですが、基本「赤勝ち節あり」で頼んでいて、

ちょっと赤勝ちの説明を
杉は丸太の中央の部分が赤く、外側に行くほど白くなっていて、その中央の赤が白よりも多く含んでいるものを赤勝ちというんです。
丸太の芯に近い方が枝の跡である節は多いので、赤の材は基本節が多いんですよ。

それにも関わらず節が極力少ない製材の仕方と、
大工さんがメインどころのLDKに選別して使ってくれているので節がないように見えるだけで・・・その他の部屋には節がそこそこあるんです。
また寝室などもお見せします。

幅広・厚広で節なしで頼むととんでもないコストがかかるのであしからず。
で、基本節ありで頼んでいるので、その時によって節の多少はあります。
私は床はあんまり節の多少は気にしてないです。
目線は天井や壁にくらべてあまり床にはいかないので、床は足触りのほうを優先してます。

この材なのですが、納期が2か月かかります。
というのも、木を乾燥させてそのあと約4週間ほど自然養生して、家での湿度にあう平衡含水率まで寝かして必要寸法に製材するという工程なのです。
この養生期間が保てないと、現地での湿度にあわず、木が許容範囲を超えて動いてしまいフローリングが反ったり寸法がバラバラで張りにくかったり、張った後でも床鳴りやすきが生じたりします。

ある程度納期をしっかり想定して品質の良い材を確保することも重要なことです。
現地ではみることができない影のこだわりこそがキレイで良質な材で木の家を造る秘訣かなと思って地道な手間をかけてます。

今までのお施主さんは100%この材は気に入ってくれて使ってくれてます。

これからの家づくりの方もまた足触り体感しに来てください。
現場途中で見てもらうと職人さんの動きも見れてとても参考になりますよ。