大工さんの仕事をじっくり観察 藤井寺の家

今日は現場に行く予定がなかったのですが、足場が降りたこともあり、気になって行ってきました。

平屋なので、外観の高さによるプロポーションが気に合っていたのですが・・・
少しとばし気味に車で現地へ向かいました。
着いて、早速外観周りを見て回りました。
4方とも周りからよく見えるので、少し厄介ですが、少し気になる点を除いて、外壁の色も落ち着いた佇まいになっていたのでひと安心。
(9/29.30完成見学会なのでお楽しみに。)

土曜日ということもあり、もう仕事はいいやと思って、大工さんの仕事をずっと眺めてました。
私は昔現場監督として勤めていたこともあり、現場で大工さんの仕事をじっくりと見て色々と学びました。
設計者になり図面とにらめっこする機会が増え、なかなか大工仕事を現場でじっくりと見る機会が減ってきたので、久しぶりにあの頃を思い出しました。

ちょうど、ニッチの棚の加工をしてました。
このニッチ棚は少しアールになっていて、その上少しテーパ(前を薄く見せる)をかけてもらうように図面に描いたところです。

四角に加工しそのままつけるよりも手間は当然かかるのはしってましたが、どのような過程でするのかはわかってなかったのでじっくりと見学しました。
仕事を見られるのは大工さんやりにくかったかも(笑)

ちょっとニッチ棚ができるまでを紹介
まずベニヤを使って板にアールのけびき線を引く。両端の最少寸法は決めているので両端の釘からベニヤを曲げてRの径を確認。

丸鋸で加工。アールなので正確に切るというよりも少し余を見て切る感じの切り方だったかな。
でも丸鋸で加工だけでも充分OKのような感じでしたが、

カンナを掛けてよりキレイなアールになってました。

それで終わりではなく、テーパ加工のため、ルーターという工具で角を削ってくれました。

完成。
ちょっとすっきりと見えてるのがわかりますか?
こうして棚板ひとつとっても手間をかけてもらってます。

あと、常に現場がきれいなのでどんな仕事の仕方をしているのか気になっていたのでそのあたりも注目して見てました。
一つの仕事が終わるたびに掃除機を回していて、常に作業スペースはきれいな状態を保ってました。その作業の一連の動作はルーティーン化されてるようにスムーズでした。

なるほど。私も常に机の上はきれいにしないといい図面は描けないなと反省。
着々と現場は進んでます。

9/29.30で完成見学会をさせて頂く予定にしてますので、ぜひブログで過程を見ながら出来上がりを確認ください。