定例打合せ 神戸市北区

神戸北区のかりゆしの家、2週間に一度の定例打合せでした。
今回は現場の進行状況の確認と、キッチンの最終仕様の確認、室内の土壁の見本を左官屋さんに作ってきてもらいました。

今回の土壁は「白土」を使います。
草色の中塗り土、浅葱土、赤土は今までに使ってきましたが白土は初めてです。

土は皆さんもご存じの通り、色んな色や大きさの粒があるなかで均一の白い部分だけを篩って純な白だけを使うのでとても贅沢な素材です。

私が、既製品の塗り壁ではなく、自然の土のままで着色していないものにこだわるのは、室内の空間が自然の中にいる感じにさせてくれるからです。

白土は、白といっても漆喰などの石灰と違って少しくすんだ色をしていて、粒感があるので光が当たった時と影になるときがまた違った表情になります。


見本は白土だけのものと白土に中塗り土を混ぜたものを作ってもらいました。
どちらもいい表情をしてますが、今回は白だけの白土を使うことになりました。

土壁は見本だけではわかりにくく、暮らしていく日常生活で「落ち着く」と言ってもらえてます。

「土壁」という先入観で昔の田舎のイメージが強く敬遠されやすいですが、私は空間次第と思っていて、土という素材が生む空間は他にはないいい空間だと思っています。

大工さんが今、開口部の枠の部分の造作をしてくれてます。
とても繊細な仕事で、この塗り壁とこのきれいな木が相乗効果を生むことは間違いないなと感じました。

いつも会話してる時とまた違って、作ってるときの表情はぐっと引き込まれる緊張感がありました。
大工さんは豪快なイメージがあるかと思いますが、ミリ単位のサイズを丁寧に仕事をしています。
できてしまえば見えないところでの繊細さは現場に来て実際に見てもえらえると安心感がさらに増すと思います。

私の家づくりのポイントとして、とてもシンプルだけどキレイだなと思ってもらいたいという想いがあります。
素材の力と職人さんの技術を活かせた家になればいいなと思います。