藤井寺の家完了しました。

すこしブログを更新していない間に、見学会、引き渡しが完了しました。

見学会はあいにくの台風にも関わらず、三重からも来て頂き、たくさんの方々に見てもらいました。
ありがとうございました。

今回少し振り返ってみて、

ご立派な古民家のある住まいを取り壊し新築することになったのですが、
先代が造った想いやこれから住むご家族の想いを両面抱えながら再生せずに、新しく造る難しさも感じながら取り組みました。

古いものを残し使っていくことだけが、先代を敬わうことでもないと思います。
大きな家で、寒さや暑さなどの四季を繰り返してきたご家族にとって、家の価値と住む家とは違うということ。
住みやすさを追求した古民家再生と新築。どちらかを選ぶのも間違いでもないんだと思います。

言えることは、やはり家は必要以上に大きくはしないこと。
結局大きすぎると、壊すにもコストがかかる、減築にもコストがかかる、そのままにしても、屋根などの面積は大きいので修繕費もかなりかかる。

大きい家にしてしまうと、新築時のコストだけでなく、維持費、次世代にも影響してくるのです。
もしも・・・で大きくなりがちですが、必要最小限にしておくことをお勧めします。
話がながくなりそうなので・・・また後日この話題は。

私はいつもお客さんを見ながら和の強弱を調整し雰囲気を作るように心がけていますが、今回は少し前の家の雰囲気を残しつつ少し垢ぬけた感じにしました。
また、打ち合わせの窓口の奥様だけでなく、住む全ての個人に対しても満たしてもらえるように影に潜んでいる声も聞くようにしました。

奥様が料理を造るのが少し楽になり楽しくなるように又家事をしやすいように

旦那さまが陶器を飾るが楽しくなるように、楽しくお酒が飲めるように

御祖母様が少しでもなごんでくれるように。新しい家を残念に思わないように。

娘さんが肩身の狭い思いをしないように。
お孫さん含めて家族が集えるように。


奥様、旦那さま、お母様、娘さんと皆さんに喜んでもらえると幸いです。

見学会に来てもらった方にも「きれいな木ですね」
             「大工さんの仕事丁寧ですね」
             「土壁がキレイですね」
             「キレイな庭ですね」
など、職人さんの仕事が見える結果が得られたことは私としてもうれしいことだと感じています。

敷地内にもう一件次は娘さんご夫婦の住まいも同じメンバーで手掛けせてもらえることとなりました。
引き続き皆さんと励んでいきたいと思います。