京都修学院の家づくり

修学院は美しい風景と古い歴史で知られた地で、街全体が落ち着いた雰囲気であり多くの伝統的な建物や寺院が点在しています。
修学院離宮、詩仙堂、実相院など名庭ぞろいの観光スポットです。

家づくりにおいて、風致地区に指定されていて建蔽率が30%容積率が50% 敷地内に緑地率30%確保、屋根の素材は瓦限定、外壁の色の制限など非常にシビヤに設定されてます。

一見、建物を制限させているようにも思いますが、この歴史的な建物のある街並みに沿わせて家づくりをすることは意味あることだと理解しています。

敷地は約200㎡(60坪)くらいで、それほど大きくはなく、
建蔽率が30%で、建築面積は61㎡(18坪)、容積率100㎡(31坪)くらいになります。
家づくりとしてはコンパクトな建物になります。

敷地に対して、庭は30%で建蔽率と同じ規模の庭を造る必要があるので、
今の時代個人住宅ではなかなかそれほどの庭を作る家づくりはないかと思います。

京都岩倉の家

庭を作るということは個人住宅において、通りがかった観光のために作ることはむずかしく、やっぱり住む人に対して有意義なものにしないといけないと思っています。

私の家づくりはいつも庭づくりもしっかりと取り入れるのでいつも通りにはなるので問題ないかと思いますが、なぜ生活する中で必須とはならない庭を作るのか?

衣住食は同じだと思っていて、
衣において、毎日同じ服を着ることはないと思います。
食においても毎日同じものを食べることはないと思います。

生活する中で、毎日いろんなことがある中で、 衣住食 を変化させることで自分の精神的な安定が保てるのだと思います。

住において、家をくつろぎの場としてとらえています。
建物は今流行ってるものを取り入れて作っても、この先何十年暮らしていくと新鮮さはなくなります。
その都度リフォームして変化させるわけにはいかず、建物は基本飽きのこない背景のようなものとしてとらえています。

庭においては四季ごとに変化をしてくれます。
この自然の変化をまじかでみれることは、おいしいものを食べたり好きな服を着るのと同じように捉えてます。

この自然のある庭をいかに見やすくくつろげる空間を作れるのかが設計の課題としています。

庭について書こうと思ったブログではなかったのですが・・・

観光地に紅葉を見に行くように、
観光地を特等席でしかも寝ころびながら見れるようなそんな家づくりができたらいいなと思っています。

今回、家でお仕事するご夫婦で、今自宅で仕事をする方が増えています。
自宅で仕事とプライベートを充実させれる空間が作れたらと思っています。

プランがほぼできていますが、お施主さんともう少しお話して一緒に考えていけたらと思います。