京都修学院いよいよ大詰め。
室内の土壁塗りが始まっています。
土壁には藁スサを混ぜるのですが、今回大工さんが自宅で米作りをしてる藁スサを使ってくれたみたいです。
土壁は通常の浅葱のものと赤土のもの二種類の土を採用しています。
今日は、トイレの浅葱土を塗ってました。
しばらく見ていたのですが、まずはプラスター(石膏)を塗ってから土をある程度さらっと塗って、さらに目が細かい土を塗り重ねて仕上げてました。
面積の小さいトイレですが、とても手間がかかっている。
たかがトイレされどトイレ。
その他の仕上げとして、
寝室の1面の壁にハタノワタルさんの紙を張ることになったのですが、本日京都綾部から打ち合わせに来てくれました。 ベージュ色の紙を重ねて張る仕様になりました。
私としては光が当たるところに紙を使いたいと思っていて、障子の紙に手すき紙使ったらいい感じになるんじゃないかなと思っていたのですが・・・
ハタノさんがある紙を紹介してくれて、窓のガラスに照らしてみたらとてもいい印象でした。
施主さんも了承してくれて障子に手漉きの紙してくれることになりました。
障子紙はいつもはタフトップやワーロンといった樹脂が入った破けにくいものを使うのですが、やはり紙とくらべて影のつき方や光の拡散の仕方があまいなと思っていました。
今回手漉き紙から温かみある優しい光がふぁーと入ることで2階の空間全体も優しい感じになるのでいい感じになると思います。
この三連の窓に手漉きの紙の障子が入ります。
想像しただけでわくわくします。
障子を開ければ、両側の山の間から京都の街が見渡せる借景なっています。
夜も見てみたい。
窓の外側には、以前にも紹介した肘掛欄干。
床はこれから工事するのですが、床ができれば乗り出して景色を眺めることができます。
なんかいい感じだとおもいませんか?
外からも見えるので、意匠的にも気を使うし、昔の和の趣がきつくならないようにしないといけないのですが・・・
壁から跳ねだしているのでそこそこ頑丈にする必要があり、木のサイズが大きくなりがちですが
大工さんと相談して丈夫な栗の木を使って最小限の断面のシンプルなものを作ってくれました。
この窓の室内際にも座って借景を楽しめるようになっていて、小上がりの畳まで続いています。
ちなみに腰掛はラワンの無垢材を使っています。
個室リビングの壁にはタイルを張っています。
一枚一枚手作りの土を使った磁器質タイルで色がそろっていないのが素敵です。
天井はこれからで、赤土を塗る予定で、洞窟にいるようなふぁーとした空間になる予定です。
室内がどんどんできています。