私の住んでいる西宮からひと山こえたところに位置する神戸市北区上棟しました。
近くには有馬温泉もあり、「神戸市」とは都会を思い浮かびますが、ここは自然豊かな静かな町です。
この地からも六甲山が見え、丁度この山をこえたところが私の住んでいる西宮かと思うと、親しみがわいてきます。
いつもはプレカット(構造材を工場でライン加工)を採用してますが、今回は縁あって手加工(刻み)を得意としている大工さん工務店ということもあり、手加工(大工製作)になっています。
前もお話ししましたが、私はこれがいいと言い切ることがあまり好きではなく、
プレカットと手刻みがどちらがいいの?と聞かれても困ります(笑)
どちらもメリットデメリットあって、人にも依るのかなと思います。
今回は手刻み。
大工さんの京都の京北の加工場にもお施主さんと伺って構造材を刻んでいるところを見学させて頂きました。
構造材を一本一本手で加工してもらえるのは当たり前のようで現在の家づくりではとても特別な体験だと思います。
木と木の接合部分など大工さんの手の込んだ頑丈な仕口は構造計算では加算しにくいプラスアルファーのものだと思います。
木は木で接合する。昔ながらの大工さんの考え方はとても理にかなってると思います。
今回の大工さんは頑なに昔の伝統技術に固守してるわけでなく、現在の便利な金物など今のいいところと伝統技術を匠に使ってるところが私は好きなところです。
また伝統的な仕口や継ぎ手なども自ら「この方が強い」と進化させてるところも面白いです。
どうですか、この柱の艶は。
これは大工さんによるカンナ掛けをした柱です。
手で磨いたからこそでる艶だなと思います。
とてもストイックな大工さんで、お施主さんへいいものを届ける想いはとても感銘深いものがあります。
この作り手の想いを無駄にせず木のいい住まいになるように私も頑張って取り組みたいと思います。
また上棟時のことを書きたいと思いますので、また見てください。