祝上棟 かりゆしの家

もう二週間前になりますが、神戸市北区のかりゆしの家が上棟しました。
今回の構造は大工さんによる手刻みなのですが、その時のブログをまたください。

私は10時ころ現場へ行ったのですが、その時にはもう二階の骨組まで進んでいました。
あらかじめ大工さんが加工場で作った仕口たちはすっぽりと、キレイに納まっていました。

今回は構造材は完成するとほとんど見えないのですが、とてもキレイな材が入ってます。
もったいない気もしますが・・・

唯一見える柱として、家の中心に大きめの栗の柱があるのですが、写真では養生していてみれないですが・・・
あらかじめ見せてもらった時はとてもキレイでいい材でした。柱に広葉樹(栗)を使うのはとても贅沢なことなのですが、完成時に立っている姿も見るのが楽しみです。

梁(横の材)はできるだけ長く継ぎ目が少ないようにしてるのですが、4m以上の材はなかなかなく、また高価になるので写真のように継いで使っています。
この継ぎ手はとても構造として肝となる部分で、離れないように手の込んだ加工になってます。

あらかじめ加工場で作った継ぎ手
この写真は継ぎ手の断面がわかりやすいように材を寝かして撮ったもので、実際建つ時は下の写真のようになります。

継ぎ手同士が離れないように栓を入れてるんです。
こんな太っとい栓は初めて見ました。

実際に棟木(一番上の梁)のところの工事の様子が下の写真です。

栓を上から叩いて押し込んでます。
継ぎ手同士がぴったりとくっついてます。

こんな感じで継ぎ手は構造上重要な箇所であり、この部分は構造計算や耐震等級には表せられないところで、最終的には大工さんの丁寧さと経験に依り家の耐久性は決まるのかなと思っています。

夕方には上棟式をしました。
上棟式の写真はあまり撮れてないですが、お施主さん、2日間助っ人に来てくれた大工さん含めて8名とほのぼのした式でした。無事構造は完了し、ホッとしたところです。

さあ、これからだんだんと形が見えてきます。
楽しみです。