室内の中塗り工事に入ってます。
今回は赤土の中塗り切り返し仕上げ。
土壁の中塗り仕上げは、中塗り土、すさ、砂を混ぜてつくるのですが、見ていておもしろい。
水を混ぜて塗る既調合品と違って、現場の気温・湿度の状況で配合を変えるので、毎回違う。また下地と仕上げで砂の粒子の大きさ、スサの長さが違う。
経験値が大きく左右されるのがわかる。でも今の時代水と錬るだけで塗れるものが主流なので、ザ・左官職人って人がいない。
ですので中塗りの土を塗ってもらうのに、職人さんを探さなくてはいけないんですよ。昔なら当たり前だったのが今では貴重な存在になってる。
今回は昔からやってもらっている左官屋さんが姫路から2時間かけて来てくれました。
もう七十歳になるので辞めるって話なんだけど、後継ぎもいないのがつらいところです。
さて、今回の工程として、三回塗り。
まずはラスボードの上に石膏を塗って、水が引かないうちに中塗り土を。これで仕上としてもいいのですが、水が引かない程度に日を開けて赤土を。下の写真がニッチの部分が仕上げの赤土。その他の部分が中塗りの下地。色の違いでわかると思います。
見てわかる通り赤い色した土
自然の土と思えないくらい綺麗な色。アップの写真。
塗り壁でも着色した既調合ものはよく見ると思うけど、
自然の土のままの色は優し色合いで目が疲れなくて落ち着きますよ。これほんとに。
実際に見学会で見てください。違いわかりますよ。