左官屋さんに外壁の色をサンプルを作ってもらいました。
土の見本を持っていったので、色を合すのがとても難しかったみたいです。
土を10%くらいで土、石灰、白セメント、川砂利でお願いしていたのですが、なかなかいい色がでなかった見たいです。
土を多く入れると、土はあんまり雨に強くないので極力少なくしたいのですが、そうすると色がかなり薄い色になって土っぱくない。
今回色粉を入れて色を合わせてもらいました。
中央にあるのが私が持って行ったもので、この色をもとに両サイドの4種類作ってくれたのですが・・・
さすがーーー。
色んな色粉を微妙な量を調整しながら造ってくれたみたいです。すいません。
影になるとこんな感じ。
影のあるなしで色が違うように見えますね。影の時の表情が一番色がはっきりしてキレイに見えるのでいつも影に置いて選んでます。 いい感じだわー。
ほんと左官屋さんに感謝ー。
パターンは掻き落としだけだと角が立つので掻き落とした後刷毛でさらっと引いてもらってます。
普通の掻き落としと表情が違ってやわらかく見えます。
早く塗ってほしいなー。
あと折角なので、色んなものを見せてもらいました。
一番のお気に入りが白土の大津壁。
色土・すさ・少量の石灰を混ぜた材料に、鏝で何度も押えて緻密な肌に仕上げる土壁のことなんですが・・・
右が白土、左が黄土。
漆喰の押えと比較してみました。
私自身単色があまり好きではなくて、自然色に美を感じるので、ちょっとくすんだ感じがお気に入りです。土壁って光や影によって表情が変わってくるところがほんとキレイです。自然のもので作れば作るほど素直に自然のままの表情を出してくれます。
淡路土の粗めの糊土も表情がよかった。
糊土は淡路土、スサ、海藻糊で配合した仕上げ材です。樹脂やボンドなどは一切使わない。だからへんなテカりもなく自然のままの表情なんです。
私は塗り壁はやっぱりメーカーの調合されたものは使わず左官屋さんの手で調合し技術をふるった世界に一つだけの壁にしたいなと思ってます。
統一されてない壁こそ職人技術の美を感じる。そこが醍醐味ではないでしょうか。
なかなかしてくれるとこ少ないですが・・・
左官屋さんがうれしそうに色々教えてくれて、ぜひ土の良さを一般の人に広めてほしいと言ってくれたので、私の使命としてやりたいなと思いました。
職人さんと話すのが一番楽しいなー。