わかやまの家の現場の近くに重要文化財があると聞いたので、ちょっと行ってきました。
結構大きい。入口はどこだって感じで水路に面した土塀廻りの熊野古道をぐるりと回りやっと入口を見つけることができました。
パンフレットを見ると、嘉永5(1852)年江戸後期の建築で庄屋住宅。
苗字帯刀を許された武士並の格式があるみたいです。
和歌山市が2000年から約10年間保存修繕をし、2010年から見学できるようになったみたいで、とてもキレイに修繕されてました。
建物の中央が入口になっていて、風情がありました。
入ってすぐの土間にはかまど。今でいうキッチンの間があり奥には井戸。
中は回遊性のある間取りで、この日は気温が高かったのですが、冷たい風がどこにいても抜けていて涼しかったです。
ぐるぐる回って止まる目線の先には外の庭景色。低く抑えられた開口部に切り取られた庭景色がとてもきれいでした。
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軒のある半外部の空間が気持ち良く、四季折々の景色を楽しむこの空間は今に生かしたい、残したい日本の伝統かなと。やっぱり深い軒はいいな。
茶室もありました。
茶室はとても小さいながら落ち着いた空間で、コンパクトで密な家づくりにとても参考になります。
暗がりの中の光がなんともいえない。
最近床の間を良く見るようにしてます。床に花や陶器、掛け軸があればキレイだろうなと想像してました。
いい勉強になりました。