箱庇 大工造作

庇は決まって箱庇にするのですが、出が750~900mmくらい。

方角や陽の入り方によって出はいつも変えているのですが、今回は750mm。
750mm出そうと思えばちょっとひと手間いります。
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写真のように、ボルトで引っ張ってます。

もうひとつ特徴とし、庇は角を寄せにしてます。
寄せとは、写真にあるように、庇の角の部分に隅木を入れ、二方向に勾配をつけて、鼻隠しを同面に見せるようにしています。
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三角関数の話になるのですが、隅木を45度に入れると図面の①②の三角形の2辺が同じ長さになるので、勾配部(流れ)の寸法も同じなので、どちらも同じ勾配になります。
これが寄せにする場合には基本になるのですが、

しかし今回は45度にすると、庇が起きてくるので、できるだけ薄く見えるように、30度に隅木を振っています。

振れ隅の場合勾配部の長さが√3:1なので鼻先を同じ高さにしようと思えば勾配は自ずと変わってきます。

これ以上話すとより奥深い話になりそうなのでやめときます。
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何がいいたいかというと、機能と意匠共に満足がいくようにいろんな些細な工夫をしてます。
どう見えるかは、完成時楽しみにしてください。