敷地とカーポートを区切る擁壁工事。
掘削した底面に立っている人を見てもわかるように、約1.5mくらいの高低差があるので、結構大掛かりの工事です。
土圧って結構な力かかるので、しっかりと根入れした擁壁が必要になります。
下の写真は鉄筋を組んでいるところです。
「コンクリートに鉄筋はなぜ必要なんですか?」
と聞かれることがあるのですが、
コンクリートは圧縮(押される)力に対したはとても強いんです。
しかし、力って圧縮だけでなくて、引っ張られる力、せん断する力、曲がる力
色々かかってくるんです。
コンクリートは引っ張られる力に特に弱いんです。
ですので、それを補うように鉄筋を入れているんです。
鉄筋は人間でいう「骨」と同じようなものです。
また、鉄筋とコンクリートは、温度変化による膨張率や収縮率もほとんど同じなのです。ですので、気温変化による膨張や収縮もあまり気にしなくてもいいんです。
鉄筋が組み終わると、型枠を組む立てます。
コンクリートを流し込む際は圧が結構かかるので、型枠をしっかりサポートさせることが重要です。
流し込んでいる時に型枠が動いてしまうと、通りがとおっていない波打った擁壁になってしまうので、注意が必要。
下の写真の型枠に適度にパイプを入れています。
これは、雨が降ったりした際に、擁壁で水がせきとめられないように、水を逃がしてあげるためのパイプです。
流し込んだ後、養生期間を置いて、型枠を外して完成です。
あとは、埋め戻すだけです。
土をいれるだけだと地盤が沈んでしまう恐れがあるので、埋め戻しも注意が必要です。
砕石を敷並べて、しっかりと転圧をかけます。
下の写真は止水コンクリートの様子。
その名のとおり、雨などの水が地盤から染み込んで、止水コンクリート上のパイプで水が流れるようにしています。
写真のオレンジのものはその中に電気配線がはいります。
インターフォン、ガレージの照明など事前に仕込んでおきます。
擁壁工事はこれで完了です。
いよいよ上棟です。