もう一年以上前に竣工したお住まいの話です。
ここのお施主さんは完成見学会に何度も見に来てくれていて、その際に家づくりのお話を少しさせて頂いていました。
山がきれいに見える地に家が建てたいというご希望で、様々な土地を一緒に見に行った結果、比叡山がキレイに見える京都岩倉に縁があり家づくりをすることになりました。
ご夫婦共に登山が好きで、休みの日にはいろんな所を登っていて、打ち合わせ期間中には一緒に京都の大文字山までプチ登山に行きました。
そんな山好き植栽好きのお施主さんですが、
庭を計画する際に「山道の中にいるような庭」というコンセプトを掲げ、庭師さんと検討しました。
あ、なんで今更1年前の話をするかというと、私、最近登山に行ったんですよ。
登山しながら、「岩倉の家の庭 結構山に近いな」とふと思い出したんです。
「なんでアップダウンを繰り返すこんなきつい山道を登っているんだろ?」
と登山途中は思っていたのですが、休憩中や下山した時に何か普段の生活には無い爽快感みたいなものがあったんですよ。
今こうしてブログを書く気にもなったくらいリフレッシュできました。
改めて、自然のパワーを感じることができました。
さてさて、本題に戻すと
「山道の中にいるような庭」
一旦何気ないコンセプトに思えるけど、
山の中は誰かの手が入ったわけでもなくごく自然にできたもので、
庭となると人為的に作ることになるので、人が作ってないように人が造るってことになるんです。
何か矛盾してる感じがして、めちゃくちゃ難易度が高いです。
庭師さんが庭が完成した際にお話ししてくれたのですが、
風に吹かれた山木のように少し傾けた植え方をしたり、
下草においても種子が飛んで落ちる場所を想定して植えたり
土を盛ることで平地とせずに石の土留めを使いながら自然に見えるように
など想像力を膨らませながら造園してくれました。
造園屋さんの個性が見えるわけではなくむしろ人為的なものを隠す仕事に何か自分の設計の心構えと通じるものを感じました。
暮らしの中で、家族、一個人として安らげることは様々で、今回は庭がその一つだったのですがその人にあった
安らぎを作ることができたらいいなと改めて感じました。