床柱のある和室 大阪藤井寺の家

藤井寺の家で和室に床や仏間があるのですが、そこで使う床柱を探してきました。

仏間は桧の上小でさらっと納めようと思っているのですが、お父様の部屋の床柱はちょっと面白い木を選びたいなと思っていました。
数寄屋でよく利用された香節(こぶし)が素朴な感じでいいなと思っていて、色んなところで探していたのですが、
自然木なので、当たり前なのですが、結構曲がってたり、出節が目立つ木が多い。床柱には吊り戸棚が接するのであんまり曲がった木が使えない。
探しまわった結果素性のいい香節が見つかりました。
銘木屋さん曰く、白い斑点のあるものが価値が高いみたいで、選んだものもきれいな斑点の模様がありました。

それにしても銘木屋を色々回ったのですが、どこもかなりの量の床柱があったのですが、現在では床柱の需要は昔と比べてかなり減っているとのことで在庫の山でした。
知り合いの見学会に行っても床の間あるところってなかなかないし大工さんも最近床の間はしてないといってたし。

でも使いたいなと思える興味深い木がたくさんありました。
椿と赤松。
椿(ツバキ)は色みや質感が渋い。
椿の写真がないのが残念。素朴感がなんとも言えない。
赤松は以前行った90年前に建てられた聴竹居でも見ることができましたのですが、格式高い樹種として利用されてたみたい。
今では結構使われずに残っているのでリーズナブルで手に入ります。

また聴竹居でみた竹の床柱も渋いなと思いました。
どれもいつかは材が生きる形で使おうと思います。

いつも色んな発見があって木は面白い。