明日、御津の家引き渡しです。
今日は少し家づくりを振り返ってみました。
はじめてお施主様と敷地を見に行く際にどこまで極地に行くのだろうと少し焦ったのを思い出します。
そして、田や畑に囲まれた広大な借景のある敷地を見て、ここで設計できる喜びと、この景色を生かさないといけないプレッシャーでよくわからない感じでした。
畑もあり、地で色々とご家族で自然を感じたいと平屋建をご希望されてる中で最初に提案したのが二階リビングでした。
お施主さまがちょっと戸惑ってる感じが空気感でわかりました。
あまりにも二階から見える景色がきれいだったので・・・
とりあえず出してみようみたいなところもあったのですが。
なんやかんやで今の感じになったのですが、よかったなと思います。
お施主様はとても感受性が豊かで、打ち合わせはとても面白くさせてもらいました。
カウンターキッチンもお施主様のアイデアで坪数も減らせた上にいい空間になりました。
先代から引き継いで家を建てるにあって、やはり前の家の名残を残すとことは心掛けました。
具体的に再利用するといったことではなく、潜在的な引き継ぎをすることができたらいいかなと思って設計はしました。
それが先代の存在した証しというか、供養というか。
そんな難しいことを考えていたわけではなく、全く新しいものでは何かと過去を否定する感じがして、先代さまに怒られないような家づくりをしないと怖いなと思って。
計画で半年、建てるのに半年計1年かかったのですが、
どの住まいもそうですが、、それまでには山あり谷ありでもう気力が残ってないくらいパワーは使いました。
そのおかけで、充実感もあるのですが・・・
山下木造店さんの山下さん、大工さん、左官屋さん、建具屋さん、庭師さんなどすべての職人さんたちの技術が相まっていいものになりました。
感謝しかないです。
とても満足のいくお施主様らしい家になったと思います。
明日、いつも通っていた道中を少しゆっくりと走りながら行きたいなと思います。