夏のきつい日射し対策として、南の窓は庇が有効とお話しましたが、東や西の窓は庇だけでは日射しは防げないんです。
太陽は半円を描くように東から昇って、南へ向かい、そして西へ沈みます。
想像できるかな?
南に太陽があるときは、ほぼ地面に対して直角なので、南の窓は庇で日射しは対応できますが、太陽高度の低い東や西の日射しは、庇のしたから窓を通じて家の中に入り込んでしまいます。
窓を通じて日差しの熱風が入りこむと当然、室内は暑くなります。
その対策の一つとして、窓ガラス部分に日射を遮熱できるものつけるといいです。
みなさんも御存じの、すだれやルーバー(ブラインドウ)がなどそれにあたります。
その場合、部屋の室内につけるよりも室外につけるほうが効果があるんです。
室内で遮ると、窓ガラスを素通りした日射熱が室内の温度をあげて暑くなってしまいます。
できるだけ外で日射しを遮ると効果が大きいです。
ヘチマやゴーヤなどの緑のカーテンも効果高いですよ。なんとなく楽しそうですしね。
こんなに極端でなくても、落葉樹を植えると効果がでます。
余談ですが、昔の家でよくみる格子って、窓の外についてますよね。
縦格子と横格子をみることがあると思いますが、あれはデザイン性ではなくて意味があるんですよ。
縦格子は、高度の低い西日を遮るためによく西の窓によく使われます。
西に横格子を使えば、格子と格子の間から日が差し込んでしまうのであまり意味がありません。
横格子は夏の高い日射しを遮り、冬の高度の低い日差しを取り入れることができる南面の窓によく使われます。
街中を歩いた時そのあたりを注目して見てみると面白いですよ。
窓ガラスのガラスに遮熱ガラスを使うのも有効です。
ガラスを過剰にいいものを使うとお金がかかってしまうので、今回お話したすだれやルーバー、格子は気軽に対応できるので、一度試してください。
くれぐれも、風を遮るものは使わないでくださいね。