コンクリート打設 有田郡の家

今年も始まりました。

去年の12月から始まった和歌山県のミカンの産地で有名な有田郡の家づくり、引き続き基礎工事スタートしました。

鉄筋の配筋と型枠までが去年まで終わっていて、年始早々コンクリートを流し込む工事が始まりました。

今回は立ち上がり部(写真の型枠の間に流し込んでいる部分)とベース(土間部分)を一体に打ち込むので、
型枠の内側が浮いていて、写真の位置からコンクリートを流し込むと下部からコンクリートが流れ出るようになっています。
注意する点として、この型枠の下側の部分がコンクリートが入りにくいので、しっかりと密になるように上から突きます。

今回のような一体打ちの基礎は少なく、立ち上がり部分とベース部分を2回(先にベースで2回目に立ち上がり部)に分けて打つことが通常で、立ち上がりの内側の型枠は1回目のベースを打ち終わった後に立てるのです。
これが一番施工しやすいやり方なのですが・・・

シロアリ侵入経路を防ぎたい、基礎断熱なので気密をより増したいために、継ぎ目をつくりたくないので今回一体打ちにしたなのですが、施工がなかなか難しいです。

先ほどお話した立ち上がりの内側の型枠は浮いているのですが、
コンクリートを流し込む際コンクリートの圧はとても強いため、この浮いてる型枠をしっかりと施工しておかないとたちまち外れてしまうのです。

コンクリートはすぐに固まってしまうので、やり直しはきかないのでとてもシビヤな施工なのです。
先ほど話したベース部分と立ち上がりの取り合いの部分はコンクリートが充填しにくく、
しかも充填してるかは施工中は目視できず、型枠が外してからわかることなのでその時点で問題があったとなるともう手遅れなのです。

あと一つハードルを上げているのが、このコンクリートはそのまま仕上げで見えるようにしてます。
専門用語でいえば、コンクリート打ちっぱなしにしています
そのため、型枠を外したらそのまま仕上げで見えてくるので、特に慎重に施工しないといけないのです。

コンクリートの上からモルタルを塗って仕上げる方法もあるんですが、私はモルタル仕上げよりもコンクリートそのままの方が自然なコンクリートの風合いがでるので、この方法をとってます。施工者泣かせですが・・・

養生をした後、型枠を外してそのあと玄関、デッキ土間の増し打ちコンクリートとなります。
この際に玄関のところに基礎断熱の断熱材を入れることになります。

どんな感じにコンクリートが仕上がっているか楽しみです。