ちょっとブログさぼり気味なのですが・・・
西宮の家、階段が架かりました。といってももう2週間くらい前ですが。
この階段は計画の時からキーを握る階段だったのです。
LDKの部分は平屋で、天井が登り梁表しになっているのですが、そこから登り梁を潜るように2階へ登る階段を設定したのと、
その登り梁のある平屋の屋根とアプローチの屋根とをつなげるようにしたことで、
登り梁のあるLDKの天井の高さの居心地のいい高さ・勾配、
アプローチの軒の高さのころ合いのいい高さ、
階段の踏み板と登り梁の間の高さで圧迫感がない最小の高さ、
この関連性のある三点のころ合いを見つけるのに、高さの設定に苦労しました。
屋根の勾配が1.8寸と微妙な寸法になっているのもこういった理由です。
階段の踏み板と登り梁の下端までの高さのチェックは嫌というほど図面でしました。
あと、この階段には引き込み戸、物入れ無目など取り合い部分が複雑に絡み合っていて、その上でストリップ階段(裏も表も見える)をどう納めるか難易度の高い項目でした。
引き込み戸の方が階段の高さよりも高くなるということを想定してなかったので、大工さんにはご迷惑おかけしましたが、お陰さまでキレイに納まりました。
できてしまえば、苦労したことなんてわからないくらいスッキリと納まっていて、気づかれないことが悲しいですが・・・