「中庭のある家」
板金工事中です。
板金工事といってもピンとこないかもしれませんね。
庇や水を切りたいところに金属の板を入れる工事なんです。
結構この板金が私は好きなんです。
ちょっとマニアックな感じがしますが、色んな加工ができるので、面白い。
今回の庇はできるだけ、スッキリと、シャープに見せるように心がけています。
そして、三方同じ大きさに見えるように、角の角度を変えてるんです。
ちょっと写真を見てもらえればわかるかな。
大工さんの下地のとき
庇の出が90センチもあるので骨をしっかりしとく必要があるんです。
写真の説明のとおり角を角度をつけることにより、矩の板の巾と同じにできて、三方どこからみても同じ表情になるようにしています。
ごめんなさい。反対方向の写真しかなかったので。
この写真で、角度ついてるのわかりますか??
板金工事ですが、角度のついているところも一旦切らずに、折り曲げてもらっています。
業者さん曰く、そんなにむずかしくないとのことですが、私からすると感動もんです。
上からみたらこういった加工技術は見えますが、取り付け位置は背丈よりも上にあるので、見えません。
見えない美が一番かっこいい。
1寸勾配の庇なので、遠くから見ると、水平のようにみえます。
板金の折り曲げ方によっても様々な表情になります。
この庇はシャープな感じにしてもらっています。
そもそも、板金って、水を建物に支障がないように、うまく水を切るためのもので、加工の仕方によって、
水の流れ方が変わってきたりします。
下の写真は屋根の先の部分なんですが、水を切る先端の部分の板金のことを唐草って呼ばれてるんです。その唐草でうまく水を樋へ流れるように、加工してあるんです。
みなさん、あんまり注目してみないと思うのですが、よく見るとかなり繊細に加工されていて、面白いですよ。
上の写真は板金屋さんが折り曲げたり、摘んだりするときに使う道具です。
かなり握力鍛えられますよ。