完成写真もできましたので、それをもとに解説していきたいと思います。
建坪16坪の敷地で考えたこと
敷地面積が28坪で、建蔽率が60%のため建坪は≒16坪までとなるのですが、
層2階で32坪まで可能になってくるのですが。
自転車置き場やアプローチ等も考慮して総面積≒27坪の家づくりになりました。
この27坪の面積の中で、寝室2部屋、子供室(2人1室)、LDK、洗面、浴室、便所、ウォーキングクローゼットを入れ込みのですが、
決して余裕のあるわけではないのでしっかりと優先順位をつけて計画しました。
LDKを一番いい条件とし、できるだけ開放的な空間にする。
その他においてはできるだけそぎ落としつつも必要なものは造り付ける。
LDKは2階とし、できるだけ大きな囲まない空間にしました。
それは平面と高さを含めて開放的な空間を目指しました。
2階LDKの高さ設定
北側斜線(隣家の南を確保するもの)などの制限を考慮しながら、
LDKの一番高いところ(ロフト)から一番低いところを結ぶ片流れに設定しました。
2階の一番低いところは下部1階はアプローチ・駐輪場で1階床よりも下がったところに床を設定できるため、
アプローチの高さをギリギリの高さまで落とすことで、2階床よりも400mmくらい下げて作りました。
それが奥様の部屋になっていて、2階から2段さがったところになっています。
この設定がこの家のキーを握っているのですがちょっとわかりづらいので詳しい説明は省きます。
LDKの明るさを考える
この敷地は東西は隣家が接近しているため、プライバシーを確保するために窓はほとんど設けないようにしました。
南においては現在は隣地が畑があるので窓を設ければ容易に採光は確保できるのですが、
いずれ隣地に家が建つことを想定し、一番高いところに窓(ロフト)を設けました。
もしかして、このロフトの窓くらいまで隣家が建つことも想定し、天窓を付けました。
南に家が建ったとしても明るさは問題なく確保できます。
あと、この空間は壁、天井共に白の漆喰にしたので、思っていた以上に明るくなりました。
隣家の存在を消す
ここで余談。
この家のように、隣が接近している敷地の場合、隣家の存在を消すことはとても大切なことで、
窓ひとつ付けるだけで落ち着かなくなります。
隣地側には窓を全く設けないことが理想ですが、
風通しなどを考慮すると、付けたい場所がでてくるのですが、その場合は極力小さな窓とし、
障子などで隠す必要があります。
窓はつければいいってものではなく、シビヤに検討することで家の落ち着きは確保できます。
まとめ
こんな感じでLDKをできるだけ確保しました。
19帖+ロフト5帖となりました。
2階はこのLDKと寝室3帖強(奥様の部屋)、ファミリークローゼット3帖、インナーバルコニー2帖です。
天井が高く設定してることもあり広がりがあります。
この天井高さも4mよりも低くすることで間延びしないようにしています。
いかがですか?
次回は1階の話をします。