ホームページからのお問い合わせで大阪蛍池まで行ってきました。
今日お会いする方とはメールでやり取りをさせて頂き、駅近くでお話ししました。
駅で待ち合わせをし、私の顔を見るなり笑顔で出迎えてくれ、とても親しみやすい方でした。
内容というのが、4000万弱で何ができるかというご相談で、
一般的な候補として
●土地を購入して、注文住宅を建てる
●土地付建売を買う
●中古一戸建てを購入し、フルリノベーションをする。
●中古マンションを購入して、フルリノベーションをする。
この4つになるのですが、
まずは土地がないので、どこで住むかによって選択は絞られてくるんだとお話しました。
大まかなご希望として
・阪急沿線
・小さい家でいい(25坪くらい)
・長いアプローチがほしい
・ちょっと雰囲気のある素材
・薪ストーブなど
ちょっと以前取り組んだ「ホタルの家」のようにちょっと郊外に行けば土地も坪10万で買えたりするので、土地の負担が少なく建物に費用を回せるのですが。
関西の方ならご存知のとおり、阪急沿線では土地けっこう高いんですよね。
蛍池、豊中、宝塚、西宮北口、夙川。
川西能勢とかならちょっと安いのかな。
阪急沿線で交通の便がよいとなると、30坪くらいで2000万の更地を探すのちょっとむずかしい。
たとえば、2000万円で購入できたとしても、
新築の場合、地盤改良やら、水道の口径変更など建物以外に掛かるであろう諸経費もいくらか見越しておかなければいけません。
400万くらい見越したとして、あと4000-2000-400=1600万円で建物の本体を建てることになります。
1600万で新築は20~25坪で全部お任せでさせて頂けたら、可能ですが、自由度は絞られます。
便利な阪急沿線での新築は断念することでお話はまとまり、
中古一戸建て・マンションを購入し、フルリノベーションという選択になり、マンションはイメージないみたいで、一戸建ての中古住宅と建売に絞られました。
リノベーションなら新築のように一から自由にとはいきませんが、諸経費が少々少なくて済むし、構造躯体があるので建物に依りますが、幾分自由度が高くなるかなと思います。
私自身が中古物件を買うなら、買ってすぐ住めるような築浅の中古物件はそれなりの金額がしますし、工業住宅型の住宅は構造も骨細で新建材を多用してる物件も多いので、ちょっと古くさい無垢板を利用した和風の家のほうが面白いかなとお話しました。
骨組みも活かせるし、大工の手作業も今ではなかなかできないような凝った手作業のあるものが多いので、新築にないいい味のリノベーションができたりします。
表面的な劣化はなんとでもなります。
リノベーションしがいのある物件っていうのはやはりプロ目線だからわかることで、一般の人にそれを見極めることはほぼ難しいと思います。
耐震や断熱がある程度しっかりでき、快適に過ごせるまでにどのくらいの費用が掛かるなども不安で中古の建物を買うってとても勇気のいることで判断もつきにくいと思います。
やはり建築士に見て判断をしてもらい、
リノベーションもただ住めるようにするだけでなく、昔の素材を活かし、なおかつ現代の環境に順応させることは新築以上にむずかしいことなので、しっかり設計をしてもらうことが必要だと思います。
もうひとつの選択として建売住宅。
これは避けてほしいなと思うんですが・・・
ライフスタイルの価値観の違いで、
●家は寝るところと割り切り、毎日の通勤の便がいいところを優先する。
建物は自分たちの世代で終わりにし、土地の資産価値だけを考える。
●毎日繰り返される、仕事や家事の疲れを癒す場として家を考え、何気ない毎日の生活をちょっとでも豊かにする。
私が取り組んでいるのは後者で、それを望むのであればお手伝いできるのかなと思いました。
いろんな家族のライフスタイルを見るのは、面白いく、勉強になり、家族にとって何がいいのかを相談にのれるってのは充実感があります。