以前に設計を手掛けた木の住まいの見学会をしました。
20人もの方々が来てくれました。ありがとうございました。
嬉しかったことは、「若くしてこんな家を設計ができるだね」と言われたことです。
いい設計をしたというわけではなく、障子や格子、縁など、昔ながらの和を取り入れた住まいづくりだからだと思うのですが、日常生活では、あまりほめられることないので嬉しかったです。
南側の庭の様子。
木製の建具の奥には縁があって、4.5帖の和室。和室で座りながら、この庭を眺めることが出来るんです。
写真の花は土佐ミズキ。今は花が咲いていませんが、春になると白く小さな芽がいい感じ。
玄関の様子。
とてもキレイに使って頂いていました。
玄関正面の坪庭。置物とお花が加わって、とても馴染んでいました。
階段の横の本棚。
余ったスペースを利用した本棚なのですが帰宅して、本を選びながら、階段を上がって、2階リビングに行く。
これけっこうお気に入り。
私もこのお家は久しぶりの訪問だったのですが、無垢板がとてもいい味が出てました。
こんなに経年変化するものなのかと、とてもびっくりしました。
無垢板はやっぱりいい。
一番変化してたのが、唐松(からまつ)。
2階リビングの様子。
上の写真が張り始めの唐松。下が生活して経過した唐松。
ワックスは新築時に1回無色の自然塗料を塗っただけ。あとは、日頃濡れ雑巾でふいているそうです。
いい味でてます。
松は多く油を含んでますので、年数が経つと、表面に膜を造って光沢を増します。
それにしても、すごい変化です。
国産の木でも杉、桧は有名ですが、唐松はあまり馴染みがないと思うのですが。
詳しくはこちらへ。
足触りも色合いも桧と杉の中間くらいで私はこのフローリングが一番好きです。
この住まいは、1階に杉、縁側に桧、2階のリビングに唐松使ってます。
杉、桧、唐松それぞれ、違う色に、変化してる様子がおもしろい。
これは縁側の桧の写真。まだまだこれから色が変わっていきそう。
また、張り始めは同じ樹種でも、違う姿、色をしていたのですが、年数が経って、隣り合う板は調和しているんです。
人と同じで、はじめはお互いを主張し合っていたものが、年数が経てば足並み揃えてそれぞれを尊重しあい、お互いを生かし合う。
木も自然。人も自然。 おもしろい
いい写真がとれたので、少し紹介。左の障子はすりガラスを使っています。
今ではあまり見なくなりましたが、すりガラス結構好きなんです。
ほんわりした光が、いい感じ。
愛着を持って使って頂いているのがわかりました。嬉しい限りです。
家づくりは建てたら終わりではなく、何年後か経過しても新築時以上に満足してもらえるものにしたいと常日頃思います。
励みになり、自信もついた一日でした。