木の年輪ってご存じですか?
写真にあるように、輪が何重にもなっているのを年輪っていうのですが、年輪は1年ごとにつくられいるので、どのくらい成長してきたか見て分かるんです。
それって、「なぜかわかるようになってるの?」と思いませんか
実は、いたってシンプルな答えで「季節ごとの育ち方が違う」からなんです。
木は春から夏にかけては、強い陽射しを浴びるので、盛んに成長し、どんどん太くなります。
一方、秋から冬にかけての寒い季節は、木は活動を停止し、ほとんど成長しないです。
この、勢いよく生長する時期につくられた細胞と、成長の遅い時期につくられた細胞が違うため色が変わるのです。
ちなみに、春から夏にかけての細胞がうすい色の部分で、「春目」っていって、秋から冬にかけての細胞が濃い部分で冬目といいます。
この差がはっきりしていて、1年1年の生長を読みとることができるものを、年輪というのです。
つまり、季節のある国の樹木にしか、年輪はないのです。
ですので、四季のない熱帯林などでは、年輪がみられない樹木もたくさんあるみたいですよ。
また、年輪は木の年齢だけでなく、受けた虫の害、病気、山火事に大雪など、さまざまな環境の変化に対応しながら、成長してきたことがわかるんです。
ちょっと奥深くないですか?
ちなみに写真は奈良県吉野の木です。
吉野の木は昔から、木を密に植えて、わざと成長を遅らせて年輪が密になるように育ててるんです。
なぜ成長を遅らせてるかというと、年輪が密になると、強度が高くなるので、建物の構造骨組みには、とてもいい材料になるんです。
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