大阪府藤井寺市で工事を進めてきました「藤井寺の子世帯の家」完成見学会のご案内です。
6/22(土)10:00~16:00 23(日)10:00~15:00で開催できることになりました。
藤井寺IC(西名阪自動車道)からから車で5分
近鉄南大阪線 土師ノ里駅から徒歩10分
完全予約制(お申し込み頂いた方に地図をお送りします。)
今回の住まいは、昨年建てさせて頂いた親世帯の平屋の家に引き続き同じ敷地に子世帯の若いご夫婦の住まいになっています。
親世帯よりも少し和を柔らかくし、コンパクトにした約30坪の2階建てになっています。
特徴として、 北にあるキッチンダイニングに光りを差し込めるように 南のリビングを1FLよりも80センチ上げています。隣接した南の平屋建ての目線をずらすことにもなっています。
それほど面積的に大きいものでもないので、リビングに圧迫感がないために、鉄骨階段を採用しています。
2階とリビングのとの高さの差が約180センチで、身長ようりもすこし高いくらいなので、1階、2階をつなげる効果もあります。
80センチあげた床下は収納庫として利用するようにしているのですが、かなりの収納力になってます。
縁側天井は水平を強調させるような軒天となっていて、桧がとてもキレイです。
国産材を使う
今回、構造材は三重県熊野の杉・桧を使っています。
柱はすべて桧、梁は主に杉(一部桧)を使っていて、土台や水回りには水やシロアリに強い桧の芯持ち材です。
構造計算のもと、特に強度の必要な箇所にはヤング率130のものを入れました。
今回出来上がって木がそのまま見える箇所として、リビングの登り梁があり、その部分には強度だけでなく、少しキレイな材を用意してもらいました。
日本の風土で育った木を使うことは安全面、耐久性、健康面、居心地、全てにおいて満足できるものです。
また、今回たくさんの国産の木を使って頂いたことにより、日本の山は活性化し、循環させることができ、次世代へいい状態で受け継がれていくことができます。
とても意義のあるありがたいことです。
今回は桧をアプローチの壁天井、2階デスクカウンター、書斎の壁・天井、軒天など仕上げ材によく使いました。
アプローチの壁にはあえて、目透かし面とりなし(板と板を透かし、板の角を面を取らない)を作ってもらいました。壁と天井の隙間を揃えて張ってもらってます。ちょっとマニアックですが、なかなか手が凝ってます。
あと、この壁と同じ材を使って建具を製作してもらい、壁と板幅も合わせることで、隠し扉見たいになってます。写真の右側の青の部分が建具の手がけなので、いっけん壁にしかみえません。(笑)
杉、桧だけではなく、カウンターや腰掛けなどには広葉樹を使っています。
年数が経ってくると、それぞれの木が違った色に変わっていくのも後の楽しみです。
土を使う
よく土壁の中塗り仕上げは採用するのですが、今回はキッチンダイニングに浅葱土を使った中塗り壁を取り入れました。この色私結構好きで、お施主さんも喜んできれてます。
緑や青やグレーといった色が複雑に混ざったようなはっきりしない色なのですが・・・。
北面のキッチンダイニングの壁も天井もあえて、くすんだ浅葱土を塗ることで、
外の庭の緑が引き立つように、 南の白壁の明るいリビングがより引き立つようになっています。なかなか言葉で表現するので、実際に空間の明暗による心地良さを感じてもらえたらと思います。
なかなか完成したお家をお見せできる機会が少ないため貴重な日となっています。
素材の陰影から生まれる空間の柔らかさは写真では表せず、実際に見ないと感じ取れないものだと思います。
ひとつひとつの性能から素材を選ぶのではなく、それぞれの良さを引き出す相乗効果により心地よい空間を作り上げるものだと思っていて、それを感じてもらいたいなと思います。
家を建てる建てない、どこで建てる建てないも関係なく見て頂き参考にしてもらえれば幸いです。 今回のこの見学会は「これから家づくりを考える方に参考にしてもらえれば」というお施主さんの温かいご好意により開催することができました。
見学会は10:00~16:00(23日は15:00まで)の完全予約制になっています。お手数ですが、下記の申し込むフォームにご記入よろしくお願いします。
お申し込み後場所等の詳細を送らせて頂きます。
※お申込み時に車か電車かどちらでお越しになるかお聞かせください。ご案内をお送りいたします。
※事前にご予約頂いた方のみご参加頂けます。当日の飛び込み参加はお断りさせて頂きます。
※会場では手袋着用の上ご見学頂きます。現場保護のため、小さなお子様にはご配慮をお願い致します。