構造図面 高さの検討 

現在、構造図面を描いています。


いつも最初の段階でもあるプラン計画する際に構造図をあらかた目安をつけるようにしていますので、今の段階は細部調整といった感じです。

プランの段階でなぜ構造骨組のサイズを考えるかというと、
空間は平面だけでなく、高さも大きく関係するため、梁などの大きさをあらかじめ把握しておきたいのです。

天井の高さはとても重要だったりします。
・それぞれの部屋とのつながり
・天井と壁、窓との比率
・天井の明るさ

・外観
などなど

間延びしないように、部屋間のつながりがちぐはぐにならないように、
サイズ感が悪い部分と完成した時に何か違和感を感じ居心地が悪いものになってしまうので早い段階でシビヤに検討します。

構造材と高さがなぜ絡むかというと、
建物の高さや桁高さ、1、2階の高さなどは無駄なスペースを設けないために、 梁の成(高さ)、配管スペース、天井下地・天井材の厚さを考慮し階高を決めているため、プランにより梁の大きさが毎回違うので梁の大きさで高さを確定できるからです。

又、 構造の柱・梁などを化粧(意匠的に目に見える形)で使う場合は骨組は構造としての役割だけでなく、意匠としても機能しないといけないため、プラン時に検討する必要があります。

ですので、プランにはある程度長い期間頂戴するようにしています。
さらっとプランを描いてと言われても困るって感じなのです。すいません・・・
どうしても時間がかかってしまうのです。←お待ちのお客さんに向けて(笑)

居心地の良い家は天井で決まるといっても過言ではないかなと私は思っています。

京都や奈良にお花見に行った際に、お寺の室内や軒下の縁から外を眺めた時に何んとなく、心地良く感じることがあると思います。

それは家の軒や窓の位置・大きさがちょうどいいんですよ。
逆に天井高さが比較的高い体育館とか居心地がいいとか外を眺めていい感じだなと思わないですよね。

話が長くなりそうなのでこの辺で。天井の高さは大事ですよ。

さて、
構造図を描くのはいつも好きで、昔から現場に行って、大工さんにいろいろ教えてもらったおかげで蓄積されたものだと思います。

大学でも力学を習っていたのですが、最も大事なことは強度のあるものを使うというよりは、力の流れをシンプルなものにすることが重要で、バランスの良い建物が構造的に安定してると思います。

上から下へ力が均等に流れるように、骨組を考えています。
私の経験値で梁・柱の大きさ、材種を決定し、そのあと一応許容応力計算をして再度検討し決定してます。