日々の設計

現在新築工事の実施図面を描いてます。
明日打ち合わせなので、必死でしたが、なんとかまとまったのでブログを書きたいと思います。
お施主様の住まいを設計するにあたって、自問自答することが多いです。
まず敷地を見たときにどこがこの敷地のポイントなのか。
メリットデメリットをどう解釈し、どのように吸収しアウトプットするのか。
プランができた後に、ほんとにこれでいいのか?
たいがい、メインとしてとらえたところに固執してしまってることが多く、本末転倒になってしまうケースも多かったりします。
そのため、プランが終わってからまた一からひっくり返すくらいの気持ちがないといけないと思ったりで、まあいいかとはいかない。

プランが固まり、実施図面を描きながらも、寝る間際に「あ、そこはこうすればよりあの部分が引き立つんじゃないか」とか開口部の高さをいまだに1100mmがいいのか1300mmがいいのか200mmの寸法で一か月くらい悩んでいたりします。
私としてはそのシビヤさこそが大切なことかなと思ったりしますが、わかりやすい答えがはやく欲しかったりします・・・なかなか正解があってないような。

自然の一部である人の生活を幾何学として数値化することってほんと難しいし毎回問題と正解が違う数学の問題を解いてる感じもします。でもそこが面白いところかなと思います。 (よくわかんない話ですいません・・・)

「人はぴったりする家に住み、文字通りの身の丈にあった暮らしをすることが大切」巨匠のコルビュジェの 言葉で、
人が手を挙げた時の高さ2.26mを基準に、人の寸法を建物の基準尺度として取り入れた方ですが、確かに気持ちいい寸法比率のような・・・

昔の和室の床の寸法なども、昔の大工さんの経験則からくる決まった比率があって、寸法通りするときれいな和室ができたりします。

床に座っている時、目線とダイニングチェアに座った時、立ってる時それぞれの目線は違っていて、それぞれのシーンで程良い高さ、程よい縦横比率はあるはずなんですよね。

開口部、屋根の勾配、天井の高さ、家具の高さ、床の高低差などなど寸法があるところは全て悩みの対象だったりします。
図面を引いたり、スケッチアップで3D確認したりで、何度も確認します。

より、考えれば考えるほどいい具合に納まってきます。
お施主さんへは直接わかりにくところなのですが・・・

それを日々悩んでるのも何かと空虚な感じもしますが、うまくはまればとても満足なことにもなります。
なんかだよくわからないブログでした。