こんにちは、水谷です。
前回は、断熱・気密をしっかりすることで、「夏涼しく、冬暖かくなる」とお話しました。
じつは、室内環境以外にも、断熱・気密をしなければいけない理由があるのです。
それは「結露」です。
そもそも結露とは何でしょうね?
よく車に乗った時に、窓ガラスが曇って水滴がつきますよね。それが結露です。
人間の身体の中には60%の水が含まれていると同じように、空気にも、水を含んでいるのです。
よく、天気予報で「今日は湿度○○%です」と聞くと思うのですが、それは、空気中に含むことができる水分の量を100%とすると、それに対して○○%の水分が含んでいるということなのです。
空気は気温によって、空気中に持つことができる水の量が決まっていて、高温になるほど水分を多く含むことができて、低温になるほど少ない量しか含むことができないのです。
そのため、高温の空気が冷やされると、空気の中の水蒸気を持ち切れなくなって、水滴なって現れるのです。
それが結露なのです。
車内のエアコンで暖められた空気が、窓を通じて冷やされて、水滴になるのです。
ちょっと難しいですかね?
家の場合、家の外の空気と、暖房・冷房している室内の空気とは明らかに温度は変わります。
家内においても、暖房をしている部屋としていない部屋では温度差があります。
そのため、結露が起こる環境が整っているのです。
窓ガラスが結露する分にはまだいいのですが、壁の中で結露すると建物にとって重要な柱や土台などが濡れてしまします。
そうなると、カビが発生したり、シロアリの標的になったりするため、大事な骨組みが劣化して建物の寿命を縮めてしまいます。
上の写真は築30年の家の壁をはがした時のものなのですが、木がぼろぼろになっています。
これは結露が原因なのです。ちょっと恐ろしい写真ですよね。
では、どうしたら結露を防げるかというと、
・家の外の空気と室内の空気をしっかり遮断してあげること
・室内のどの部屋も温度を一定にすること
つまり、断熱・気密をしっかりすることなのです。
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