パタゴニア

最近プライベートで登山に行くようになったのですが、普段着ている服は綿のものしかなく、綿では速乾性がないので、登山用として不向きなため新たに購入するためにネットで色々と検索してました。

もともと服やものを調べて買うのが好きで、
今回は登山用として、いつも服を選ぶ視点と違って気温や体感の変化に対応できる素材や機能性などを中心に見ていました。

探している中でたまたまパタゴニアの記事に目が留まりました。

「ファッションは私たちには関係ない。」

「最高のクオリティの製品を作らなければ、誰も必要としないガラクタを作るだけになってしまう。その代わりに多機能で何役もこなせ、修理ができて末永く着られ、年数が経っても色褪せない美しさのある、地球により負担の軽い製品を作っていく。だから私たちは流行りに関心がない。」

この記事に自分自身が取り組んでいる家づくりに重なるように思いました。

家は店舗と違って、何十年も暮らしていくところで、建てる際のことを重点に置くだけではいけないのです。
意匠的なデザインは30年経って色あせてることは間違いなくて、デザインに依存するのではなく、色褪せないものを作らないといけない。

それには経年変化が美しく、長持ちし、メンテナンスもしやすい
そんな素材が重要だと考えます。

近年木や塗り壁など本物の素材にそっくりで住んで長年経たないと違いがわからない安価なものが多く出回っていて、安易にイニシャルコストを下げる目的で使ってしまうケースが増えている感じがします。

いいバランスで家を建てることで、少しのメンテナンスで新築にはない味のある家を作ることができるのかなと。
服でも古着ブームだったりしますが、その好まれる古着はどれも長持ちしているそして新品にはない味のあるものだったりします。新しい時には味わえない経年変化。

家も同じで自然の素材や繊細な職人技術は間違いがなく、長年経てばその良さは再認識されます。
また自然に返るものを使うことで次世代にも迷惑がかからないようにすることは大切かなと思います。

お客さんの予算の中で、先のことまでしっかり考えて長い間暮らしをより楽しめる家づくりはこれからもしていきたいと思います。

パタゴニアの製品買ってしまいました。
ずっと使っていこうと思います。