長期優良住宅 有田の家

和歌山県有田郡の家もうすぐ着工です。
工務店さんとの工事契約後から少し時間経ちましたが、その間何してたかというと、確認申請及び長期の申請のための耐震だったり断熱の計算をしてました。

長期優良住宅は今年の十月から改正されて、
耐震に関しては簡易計算なら2から3へ(許容応力度計算なら2)に変更なりました。
これに関しては前から許容応力度計算していたので変わらない感じでしたが、

断熱においては断熱等級が4から5へ上がっただけでなく一次消費エネルギー6も追加されました。

以前までは申請においてはスムーズに受理させるために、熱貫流率計算を省いた簡易計算で申請してたのですが、今回は熱貫流率の計算式を提出しました。

以前から利用していたエクセルシートの計算式を利用したのですが、民間検査機関への提出の際に、住宅性能評価のものを利用してほしいといわれたので、計算をし直しました。

難しい点として、玄関ドアやLDKのメイン窓は造作の木製建具(建具屋さん作成)を利用していたため、受理してもらう側への証明は難しい(審査時間と証明資料)なと感じました。

玄関ドアに関しては断熱等級5をクリアするのに余裕があったため、ドアの性能表の最低の数値を利用しました。
実際には建具の中には断熱材もはさんでいるので数値はもう少しあがります。

申請用として、
日射熱取得率においても庇や軒の存在はないものとして不利側を選びました
サッシにおいてもメーカーの数値を使わず樹脂サッシとガスの厚み、ガラスの性能値に沿った数値を利用しました。

申請のUaは0.42で実際に計算した数値は0.38くらいになりました。
冷房期の平均日射熱取得率ηaは申請では1.2 詳細計算では0.9。

こんな感じです。
数値を追うとただの無機質な箱になってしまうので、一応目安としてでいいかなと。

長期はなかなか申請に時間かかるのでいつも大変ですが・・・
さあいよいよ着工です。

メインのところに樹脂サッシではなく、木製建具を使う意味として、
やはり素晴らしい借景を少しでも違和感なく楽しめるように、1mm2mmを気にしながら納まりを考えると同じで、素材の違和感をなくすことはデメリットを増すメリットがあり大事かなと思います。

はやく上棟して景色にうつる建物を見たいです。