こんにちは、水谷です。
以前、兵庫県の「ある山奥」にある佇まいを見学させて頂いたのですが、とても特徴があって印象深かったので、今回みなさんにご紹介します。
ここは、山と山に囲まれた湖以外は何も見当たらない自然豊かなところで、母屋と離れのある一軒だけがぽつんと建っていました。
その佇まいが見学させてもらったところで、一軒だけぽつんと建っているのは、さみしい感じもしましたが、空気も新鮮で、風景が綺麗なので、それをすべて独り占めできるのうらやましいさがありました。
とても静かな時間が流れているのだろうな
上の建物は離れの写真ですが、ここがとても印象的なところでした。
この離れの建物は東京の有名建築家さんが設計したらしいのですが、木造平屋建てで、平面が7m×7mの正方形の14坪のかわいらしい大きさの建物になっています。
屋根が「方形」(四方からの棟が中央の一点に集まる四角錐のようなもの)になっていて、とても綺麗でした。
昔の茶室はこの屋根が多く、「方形」は上品な家に多く見られたと言われています。
この部屋は何に使うかは、後にお話しますが、とても贅沢な空間ですよ。
上の写真は室内から屋根の中心部を写したものです。方形の屋根は4方から中心部に構造骨組みを集めて、中央部で骨組みを支えるのが特徴で、重心がしっかりとしているので、とてもバランスがいいです。
骨組みの見た目も整形なので、美しく、まるで傘のようです。
この建物の用途は、じつは、読書をするところなんです。
面白いことに、壁は窓以外全部本棚でできてるんです。
窓から映る四方はすべて借景を楽しむことができ、それ以外は本。
また、建物の外周りに縁もついているので、天気のいい日は外の空気を感じながら読書を楽しむことができるんです。
本好きにとってはとても贅沢な空間ですよね。
ここまでとはいいませんが、みなさんもそれぞれ趣味やこだわりがあると思います。
それを中心に家づくりを大胆に考えてもいいかもしれません。
個性のある家はいかがですか?