今回の打ち合わせは工務店さんからの見積もり提示でした。
いつもこの時がお施主さんも私もドキドキする瞬間です。
お施主さんと打ち合わせを重ねて、共に家の仕様を決めていくのですが、ご希望をジャストに合わせることは至難の技で、どうしても金額を調整しないといけないことが多いです。
そして、何か諦めざる終えないところも出てきます。
この時のチョイスが肝心かなと思うんです。
やはり、構造や外壁、断熱、開口部、など後からやりかえれないところ、メンテナンスに費用がかさむところ、光熱費などの維持費に影響するところなどは、やはり妥協してまうと後に苦労してしまいます。
逆に、すぐ取り替えれるところ、例えば設備などはそれほど影響しないところです。
しかし、家事の場合でいうと、毎日の生活に関わるので、やはり掃除しやすいものを選んでおくことも主婦の方にとって重要かなと思います。
今回でのお話合いで、建築士からの観点からすると、トイレはいつでも変えれるので優先順位が下がってきますが、トイレ掃除を毎日する奥様にとっては、やはり掃除のしやすいものを選んで、できるだけ家事の負担を軽減したいと思う気持ちも大事です。
長く快適に生活するにあたって、家のみならず、生活することも含めて何を優先順位を付けていくかは、主婦の立場、旦那さんの立場、子供さんの立場、設計する建築士・造り手の経験値、それぞれの目線からをうまくミックスさせ、優先順位を付けていくための話合いはとても意義のあることだと思います。
また、外構工事の費用も家の方に回したくなるけど、家の中でくつろぐためにも庭という存在はとても大きく、建物が完成近くになると、それがだんだんとその意味がわかってきます。
どんなに自然素材の家にしても、緑がある、なしでは全然雰囲気が違います。
植栽だけでなく、門柱・門扉・車庫の扉・アプローチ土間なども必要になってくるのである程度は残しておく必要があります。
着工に向けてあともう少し、頑張りたいと思います。
この山桜の木を毎日帰宅時に見ることになるのですが、どのように見えるかは後ご期待です。