解体から建物の位置検討まで。

こんにちは、水谷です。

「中庭のある家」着工したんですが、ブログにUPしていなかったので。

お客さんは以前にお住まいの地域で、好条件の土地を探していたのですが、なかなか見つからず、

やっと、今年6月に南・西が開けた角地の土地が見つかったんです。

既存建物を壊し、更地に。

建物を壊す際はいつも気が引けます。

写真ではまだまだ綺麗で住めそうに見えますが、柱は結露して腐っているし、断熱材も垂れ下がってます。

前の持ち主さんはこの住まいを昭和50年に建てられたそうで、築40年で取り壊し。
40年で寿命なんて短すぎます。

おそらくこの家をリフォームしてもあまり期待できるものにはならないかもしれません。

やはり、一度建てたら、メンテナンスを繰り返し、次の世代まで継承できる住まいを目指したいものです。
そのためには、建てる際に耐久性、フレキシブル性、快適性、を充実させておく必要があります。

たぶんこれらをお客さんが判断し、見極めることは難しいかもしれません。
できたとしても住んだ後に後悔というかたちで、感じるんでしょう。

家買う際は、わかりやすい見た目で判断してしまうのは必然てきだと思います。
目に見えにくい部分を理解し判断するのは簡単ではありません。

お客さんに目に見えない重要箇所への必要性をわかりやすく説明して、納得してもらい、「長く住む」ために適材適所な予算計画を立てることがいい家づくりの秘訣になります。

やはり信頼関係でしょうね。

さてさて、話をもどします。
写真で見てわかるとおり、高低差があるため石積みの擁壁があります。

今回カーポートを造るために、土地の一部を削り、また擁壁を作ることになります。

更地になったあとは、敷地のどのあたりに建物を建てるのかを現場で確認します。

中途半端な位置に、建物を建ててしまうと、デッドスペースができてしまうもので、慎重に検討。今回は西・北は庭としてはあまり適していないため、できるかぎり北・西によせて、東・南に庭として利用できるスペースを作るようにしました。

写真の黄色い糸が見えますか?これが基準のラインです。

あと、高さの基準(設計GL)も現状地盤、道路との高低差、隣地との高低差を考慮し、決定します。

この高さは、けっこう重要なんですよ。

右端に写っているのは怪しい感じがしますが、私です。

ぼーとしてそうに見えますが、敷地を見ながらカーポートの高さ、アプローチの高さ、玄関の高さ、庭の高さを検討しています。

さあ、この作業が終わると、擁壁工事、建物の基礎工事に入ります。
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