しばらくブログを書いてないうちに、家が完成しました。
完成写真をのせましたので、またお手すきの際に見てください。
今回の家づくりは毎度のことでもありますが、山あり谷ありでしたが、お施主さんとも終始楽しくコミュニケーションもとれたし、家づくりを通じてお友達ができたような関係性も作れましたので、一つの宝物をもらったような感じです。
また、大工工務店の沖本さんはすごくストイックで妥協をしない姿勢に感銘を受け、刺激をもらい、いい家づくりができたと思います。
大工さんが想いを込めた家はわかりやすく表面に見えるものでもなく、暮らしていく中でじわじわと感じてもらえるのだと思います。
その経過も見ていきたいと思っています。
今回素材がとても充実していて、木でも様々な樹種を使っていて、杉、ヒノキ、タモ、肥え松、ピーラー、レッドオーク、栗、チーク、台湾杉などなど、
どれも様々な経年変化をするので、その経過を見るのも楽しいです。
木のほかにも、素材の特徴として、今回初めて白い土の土壁を使いました。
白土といっても自然のものなので、少しグレーかかっているのですが、家の中がほんわかするような、きれいな陰影をだしてくれました。
写真ではわかりにくいですが、木陰にいるような落ち着きがあります。
塗り壁でいうとあと漆喰も使いました。
土壁は落ち着きある空間、漆喰は明るい空間
陰と陽って感じで、用途によって使い分けると、暮らしに幅がでます。
計画段階で明るさだけを求める傾向にありますが、落ち着いた空間が欲しくなります。
特に疲れた時に癒されるような空間があると、家で過ごすことが一番の安らぎになります。
日々の家事や仕事での疲れがとれる空間が作りたいと思っていて、単に明るい家は窓と白壁でなんとかなりますからもう一ランク上の空間を提案するようにしてます。
木、土だけでなく、能登の手漉きの和紙も壁に使いました。
やはり人が手間暇かけて作ったもの(紙)は間違いなくいい空間ができました。
紙と畳のイグサの空間は間違いないですよ。
リビングからキッチンにかけて回遊性のある縁を設けました。
屋根もありますので、今の梅雨でも家の周りをぐるぐると走り回れるのはとても贅沢なことだと思います。
軒には垂木が見えて何か懐かしい感じもします。
いかがですか?