土壁で夏の湿気を取り除け!!

日本の夏って、気温はそれほど高くないのにジメジメしてなんだか蒸し暑くて不快ですよね。

海外にいくと、カンカンに陽が照ってるのにカラッとしてて風がきもちいいって感じることありますよね。

実際に肌で感じる温度の感覚(体感温度)は温度だけでなく、湿度や風速等によっても影響されるんです。
ですので、温度だけでなく、体感温度を考えて上げることで人の快適性を図ることができるのです。

体感温度
mimetex
難し計算機なので、計算するだけで大変ですね。
体感温度を自動で計算してくれるサイトがありました。
真夏 外部気温28度 湿度85% の体感温度は27.8度
     気温28度 湿度60% の体感温度は26度
   
夏場に体感温度を下げようと思えば、断熱性を高めて室内の温度を下げることの他に湿度を下げることも必要ということになります。

断熱は皆さんも意識が高くて、断熱材や窓の性能を上げる努力はすると思います。

外部と断熱させ、室温がある程度低くなっても、風を通したいと思って、窓を開けたとたんに、もわーとした湿気の多い風が入ってきてすぐさま窓をしめたくなります。

窓を締め切ってエアコンで暮らすのもやっぱりしんどいので、自然の風を入れたいですよね。

そう考えるとやはり、ある程度湿気を取り除けるようにしておく必要があるのです。
調湿性のあって身近にあるもの。

やっぱりですよ。

湿度は落ちますし、外気に影響なく、湿度の変動が小さくなります。
IMG_1639
土の多孔質物質を利用することで周辺環境と水分のやりとりを行うことで湿度を調整するのです。
土壁を利用することで、木陰で涼むような風を感じることができるのです。

内装などに調湿性の塗壁(珪藻土)などを利用しても効果はありますが、塗厚が5mmくらいなので、家全体の湿気を期待することはできません。

塗り重ねることができる土で30mm~60mm厚は欲しいところです。

土壁の家に住んでいる人は決まって夏は涼しいといいます。
皆さんも田舎に帰省した際に昔ながらの家で涼しいなと感じたことあるんではないですか。

別にそれほど難しことではなくて「土」を利用するだけで、風を利用できるのです。
取り入れない手はないですね。

また、土の調湿効果は夏ばかりではなく、冬の乾燥した季節には夏とは逆に湿気を放出してくれるので、インフルエンザ防止には効果大です。
またそのへんは別の機会でお話します。

今回は日本独特の夏の湿気を取り除くには身近にある「土」の利用がいいというお話でした。