25坪の家、庭の打ち合わせに入っています。
まず初めに、庭はどれだけ敷地がちいさくても・家が小さくなっても取り入れる方がいいです。
庭によって暮らしの豊かさは明らかにかわります。
建物に目一杯費用をかけて、庭にかける費用がなくなったしまったってことはよくある話なんで、建物を計画する際に、外構の費用をあらかじめ残しておいてください。
ほんとにが我慢してくださいね。
30坪~50坪の敷地なら150万~200万円くらいは欲しいですかね。(オープンのアプローチの場合)
今回は150万円くらいの費用で検討です。
ここの敷地は、住宅街ではあるけれど、好都合に道路挟んだ南には家が建つことがない、開けた畑がありります。
ですので、陽当たりが良く、室内から目線も通るので開放的な庭にできそうです。
塀や門柱などはあまり費用をかけず簡素なものとし、できる限り緑を取り入れるように計画しました。
その一つの例として、
道路との高低差が40cm~50cmあるのですが、
上の写真は解体前のものですが、ブロックが6~7段積んでました。
まだ綺麗なので、このままブロックを使ってもよかったのですが・・・
お客さんと考えに考えたたすえ、とりあえずブロック塀は撤去しました。
新たにブロックを積んで擁壁を設けて土を区切るのは費用かかるし、無機質になるし。
土が崩れない30°以下の法面として、保水できるように植物をいれようということになりました。
上の写真は30°以上あります。外構時にもう少し勾配を緩めます。
また、せっかくなんで、石のアプローチの両側には少し高めの木を入れて、木の間を通って玄関に行けるようにしました。
いつもアプローチは意識していて、可能な限り長ーく取りたいなと思っています。
というのも、家に帰ってすぐに玄関となると、なんとなく仕事モードと家庭モードのスイッチを切りかえができないような気がするので、アプローチはとても大事ではないかと思うのです。
主婦の方も同じで、子供をおいて外出し、家に帰ってくると、主婦モードに切り替えないといけませんよね。
その切り替えってけっこう難しいような。
玄関までのちょっとしたアプローチでスイッチを切ってもらいたい。
そうなればいいなと考えています。
アプローチに咲く花や植物を見れば少しは癒され自ずと寛容になれそうな気がするのですが。
庭は室内空間にもいい影響をあたえるんです。
LDKに面してデッキを設けることで、、外部との境界が曖昧になり、もうひとつの延長リビングができ、室内にいても、視覚的に広がりと奥行きが出ますので、LDKが大きくなったように感じます。
今回敷地の影響により、南だけでなく、北にも庭を設けれるので、LDKが南北の庭で挟まれるため、、風も目線もかなりとおります。
そのため、LDKの居心地はいいと思います。
できあがったらまたお見せします。
また、南に吹き抜けを設けましたので、南の植栽は家の中にどーんと映ってきます。
視覚的な要素はとても大事で、ゆとりある庭を必要箇所に面することで、より空間はいいものになります。
どんなに広い室内空間を造っても4方ふさがりなら息苦しいですからね。