こないだ24坪の家を手掛けたところなのですが、
またまた、24坪くらいの小さな家がスタートします。
「小さな家で豊かに暮らす」
私の得意とするテーマです。
家は大きさでなく、密度だということ証明すべく頑張っています。
小さな家と聞くとなんだか、あまり良くない印象をうけるかもしれませんが、
ただ小さくするのではなく、無駄なスペースをなくし、家の素材、スペークをあげる。
例えば、1坪大きさを増やせば、坪70万円の家だと単純にいえば、70万円増額する。
細かい話をすれば、面積が増えれば、光熱費も余分にかかる。
しかし、壁・天井の素材(内装材・断熱材)を少々こだわっていいものを選んだとしても、それほどまでに金額が上がることはない。
ましてや、いいものを選べば、光熱費も下げることもできるし、快適性も確保できる。
私は特に必要ではないものを造る、置いておくことがさらに無駄なこと・費用をつくる要因にあるように思うのです。
昔、あるお家に増築の相談を受けた時のことなんですが、
そのお家は、部屋がLDKを除いて5つ、納戸も1.2階あるお家で、家族はご夫婦二人。
「部屋が足りなくなったので、増築したいとのことでした。」
充分の部屋数だと感じたのですが、
話を聞いただけではわからないので、実際に訪れてみることにしました。
行ってびっくり。
物が溢れかえっているのです。
あと、何も使っていない部屋が1つ2つ。
その方は、いつ必要になるかわからないから物が捨てれない。
いつ、身内が泊まりに来るかわからないから部屋を空けておく。
そんな感じでした。
お金もちさんなので、それでもいいと思いますが、
しかし、バブルを知らない私たち世代としてはカルチャーショックでした。
普段使わない部屋、物置部屋となった個室。
もったいないし、部屋が多すぎて片付けるのがめんどくさそう。
そう感じました。
考え方も答えも様々で、何がいい悪いではないのですが、
何を着眼点におくのか、価値観をもつのかを考えて見てもいいかもしれません。
周りに左右されず、自分がこだわりたいところにはとことん投資し、あとは、セーブする。
それがいい家になるのではと私は思います。