今回は木の節の話をさせて頂きます。
ちょっとマニアックな話ですので、雑学と思って読んでください。
みなさんのよく目にする木製品は節のないものが多いんじゃないですか?
そもそも節って何?
節は写真の茶色の点の部分のことなのですが、この点は、「枝」の跡なんです。
樹木は枝を張って葉っぱを茂らせて初めて、太陽の光を集めることができ、生きていくことができるので、枝のない木などないのです。
となると…節のない木って??どういうこと???
じつは、節の無い木は、ただ「表面に節がない」ということなんです。
昔は柱を隠さずに家を造る(真壁工法)ことが主であったため、見た目に美しい節のない木が良く使われたため、そのニーズに応えるための山側が意識して
節のないの木をつくったのです。
では、どうやって無節の木をつくるのでしょうか?
まず、1本の木から柱をとるためには、丸い丸太を四角く製材する必要があります。
例えば、4寸角(12cm四方)の柱をとるためには、最低でも直径17cmの丸太が必要です。
図の四角の部分が柱だとすれば、この表面に節が出ないように育てればいいわけですね。
(ちなみに、切り落とした枝がもう一度生えてくることはありません。)
なるほどねって感じですよね。
ですから、節の無い木は節のある木と比べて手間ひまがかかっているです。
節のあるなしは見た目だけの問題で、家の強度には関係ないので、魅せるところに節の無い木をそれ以外は節のある木を使い分けれることによって、密度のあるいい木の家ができちゃうんです。
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