今回は関連性について。
バランスのよし悪しでいい家になるか決まってくると言っても過言でないくらい「関連性」って重要な要素です。
昔学生のとき、「建物のどんな些細なものでも、意味があり、その意味や他との関係性を説明できないものは意味がない」と
建築士の先生からお話してもらったことが今でも強く印象に残っています。
これはなんのためにあるのか?
その位置、その高さにつける意味は?
これはいつも意識するようにしています。
関連性を表現するのはちょっと難しいので、例をもって説明します。
例えば、玄関に吊り戸棚や縦長の玄関収納がある場合。
家具は中途半端な高さにせず、天井までの家具にする方がスッキリしていい。
でもその場合、注意したいことが、当然天井高と家具の高さは同じにする必要があります。
家具の場合、上の方は使いづくらいのでそれほどたっぱは必要がありませんが、家具単体の高さとその空間の天井の高さそれぞれの高さのバランスを考慮した上で、ひとつの高さを決定しないといけません。
めんどくさいから家具、天井高さはお互いいい高さにしておこうとすると、玄関収納が高さ2100 天井2300に設定すると、収納の上には200の壁を設けることになります。
この家具の上の小壁が変な壁なんです。
どうもすっきりしない壁ができてしまいます。この壁がないとあるでは空間は明らかに違ってきます。
その上、玄関に面することろに、各部屋に入る建具があり、その建具の高さを例えば、2200にすると、天井高2300、収納は2100、建具2200と全部がバラバラになってしまいます。
同じ空間にそれぞれ高さの違いものができるため凸凹してしまいます。
凸凹しているとなんだか落ち着きませんよね。
断片的に考えてしまうと、こういったことになりかねないのです。
空間の中にあるもの6方の面の、全てのバランスに折り合いをつけることでその空間のよし悪しは決まってきます。
このあたりは建築士が考えることですが、関連性をもたしてそれぞれの寸法があることは少し頭の片隅に置いてみるといいです。
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