お客さんの方から「木材利用ポイント使えますよね」と質問されることが多いです。
結構みなさんPCでマメに情報をチェックしてるんですね。
木材利用ポイントって?
木材利用ポイント事業は、地域材の適切な利用により、森林の適正な整備・保全、地球温暖化防止及び循環型社会の形成に貢献し、農山漁村地域の振興に資する ことを目的としています。スギ、ヒノキ、カラマツ等を活用した木造住宅の新築等、内装・外装の木質化工事、木材製品及び木質ペレットストーブ・薪ストーブ の購入の際に、木材利用ポイントを付与し、地域の農林水産品等と交換できる事業です。
日本の環境にとって大切な森林の循環を保つために、国産の材を使ってもらい、地域に還元する仕組みなのです。
さて、国産の木を使って家を新築や増築、リフォームをすれば、木材ポイントがもらえるのですが、
ではどのくらいもらえて、そのポイントは何に交換できて、どのように使えば有効なのか?
木材利用ポイントの対象
木製建具工事(扉・木製サッシ・手すり等取付)
外構工事(ウッドデッキ等の据付工事)
家具工事(木の棚等の取付工事)
その他木材を使用した工事
Ⅰ 主要構造材(柱・梁・桁・土台)及び間柱等において、対象地域材を材積の過半に相当する量以上に使用されていれば、1棟あたり300000ポイントもらえます。
Ⅱ 床、内壁、外壁(天井は不可)に対象地域材をある㎡数以上使用されていれば、ポイントがもらえますます。
ポイントの算出工法
Ⅲ 木材製品、木質ペレットストーブ、薪ストーブなどを導入すれば、ポイントがもらえます。(商品によりポイント数は異なります)
今回2件の木材利用ポイント数を出してみました。
「延床約30坪の家」
Ⅰ 構造材・間柱 杉・桧 8.9559m3→300000ポイント
Ⅱ 床杉30mm 95.8900㎡ →217000ポイント
浴室・洗面 内壁桧 31.830㎡→50000ポイント
外壁 杉12mm 118.8㎡→165000ポイント
計 432000ポイント→ 上限300000ポイント
Ⅰ+Ⅱ=600000ポイント
Ⅲ 薪ストーブ ドブレ ビンテージ50 48000ポイント
大計 648000ポイント
何に交換すればいいのか?
現金に変えて欲しいのですが、それは無理なんです。
地域の食産物や木製品・商品券など色々とポイントと交換できるのですが、
より効果的な使い方は、即時交換かなと思います。
即時交換とは、材利用ポイントの付与対象となる工事と一体的に実施する別の木材を使用した工事
木製建具工事(扉・木製サッシ・手すり等取付)
外構工事(ウッドデッキ等の据付工事)
家具工事(木の棚等の取付工事)
その他木材を使用した工事
などの代金にポイントを充当することができるんです。。
※利用するポイントは1ポイント1円で換算されます。
即時交換のルールとして
即時交換は、木造住宅及び内装・外装木質化の申請のみ対象です。
利用するポイントは、1ポイント1円で換算されます。
1,000ポイント単位での充当となります。
即時交換工事はポイントの付与対象となる工事を行った登録工事業者が実施するものとします。
ポイントの発行対象となった工事費用への充当はできません。
即時交換を行う場合は、必ず申請窓口で申請してください。
即時交換は総ポイントの50%までしか利用できない(薪ストーブは対象外)ので、今回だと、Ⅰ+Ⅱ=600000ポイント/2の300000ポイント即時交換で利用できることになります。
今回、デッキ工事も、木製建具も、造作家具もあるため、30万円分本体工事から減額になります。
正味お金をもらったのと変わらないですよね。
あと残りの348000ポイントは商品券に引換たいのですが、これは無理なんです。
50%即時交換すればあとの50%はSカテゴリー(一般商品券・プリペード等)以外のものを選ばないといけないのです。
地域の農林水産品等、農山漁村地域における体験型旅行、農林水産品関連商品券、地域・中小企業型商品券などです。
私がいいなと思いのは、WOODY HEARTさん の北海道のナラの木を使った家具。
とか全国お米券とかですかね。
「延床25坪の家」
Ⅰ 構造材・間柱 杉・桧 9.8242m3→300000ポイント
Ⅱ 床杉30mm 78.000㎡ →182000ポイント
Ⅰ+Ⅱ=482000ポイント
Ⅲ 薪ストーブ SCAN CI-8GLCB 36000ポイント
大計 636000ポイント
Ⅰ+Ⅱ=482000ポイント/2の241000ポイントになります。
この物件もデッキ工事・木製建具・造作家具があるので、30万円分が本体工事から減額になります。
実質無料でデッキ工事ができたかな。
ポイントってなんかお得な感じがしますよね。
私も楽天ポイントをためて、普段あまり買うにはいたらないものを買ってしまいます。
ポイントなくても国産材は家にとってのランニングコストは軽減できるので、お得ですよ。