夏涼しく、冬暖かい家 μ値

先日の続きで、
「夏涼しく、冬暖かい」家にするために、

具体的な目安として前回Q値の話をしました。

今回はμ値

μ値は夏における日射の入りやすさを表す数値で、

定義として、
建物による遮蔽がないと仮定したときに侵入する日射熱量に対する建物による遮蔽がある場合に侵入する日射熱量の平均的な比率。

むずかしいですよね。

まったく遮蔽しないければ1だけの日射熱が侵入すると仮定すると、μ値が0.07であれば、その7%分だけが侵入してくるということです。

μ値が小さいほど、日射遮蔽性能が高く、夏の快適性は向上し、冷房に使用するエネルギーも少なくてすむということになります。

計算の方法として、
わかりやすく言うと、

外壁や屋根(天井)の熱の伝わりやすさに東西南北の方向係数と面積をかけたもの

つまりQ値と同じようなもので外壁や屋根のそれぞれの素材がどれだけ外の日射を室内に侵入させるかを
計算するんです。

またガラスにおいては、ガラスの種類や庇、ブラインドウ、障子、カーテンなどによって方位別に日射の侵入率を割り出します。

今、ひさしのない家が多いですが、ないとホント夏暑いですよ。

あと、ブラインドや障子を利用すると暑さはかなり軽減できます。

←暑さ対策「ブラインド、ルーバー」

μ値を求めることで、夏の蒸し暑さを軽減できる方法が見つかるんです。

ちょっとむずかしいかもしれませんが、新築やリフォームする際に、このμ値や前回のQ値を計算することは、私たちがこれから住む家が「どれだけ快適なお家に住めるのか」を見極めるのはとても有効な手段です。

見た目だけでなく、室内の環境も以前よりも改善できたら、ほんといい家になります。

また、今原発の問題もあります。
公の動きを期待するのではなく、私たちが自ら、我慢する省エネではなく、快適性を向上しつつ省エネになれば、いい方向に進めるのではないかと思います。

みなさんにとって、家づくりは商品が目の前にあるわけでなく、そして住んでみないと実感できないので不安は多いと思います。

少しでもそれを軽減するために抽象的ではなく、具体的に表現できたら安心できるのではと思います。
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