室内から庭を見るための軒

ブログのネタがかなり溜まっていて、頻繁に書きたいのですが、図面に追われる日々で・・・
もっとシビヤに仕事に向き合えば書けるのでいいわけですが。

忘れないうちに書きたいことを・・・

藤井寺の家において、親世帯、子世帯の共有の中庭があるのですが。
庭をより眺めやすくするために、それぞれ縁(デッキ)があり濡れないように軒を深く伸ばしているのですが。

室内から庭を眺めるにあたって当然軒も見えてくるのですが、間延びしないように切り取り美しく見えるように軒の高さをきめています。

親世帯においては、昔の日本家屋によく見る桁の上に垂木が架かった勾配天井にしています。何か前の家の趣を出したかったことと室内の垂木と連続させたかったこともありそうしました。

今回子世帯の家において、親世帯と同じように中庭の見え方をするのは何かと味気なく面白味もなく、世代も違うことから変化させることにしました。

このあたりのことをお施主さんへ説明し理解してもらうのは抽象的な表現になってしまうので、難しく完成して気に入ってもらえることを確信しあまり話していませんでした。 (確信はしてません、ヒヤヒヤでした・・・)

結局どうしたかというと、限りなくすっきりと見えるように桁・垂木を消して水平ラインを強調させた軒としました。

親世帯とまた違った庭の眺めになっていて、よりすっきりと庭が眺めれるようになっています。

柱においては、できるだけ存在が薄く、その上お子様が抱えれる丸の鉄を使うことにしました。(おそらくお施主様は工事途中にこの柱はなんだ?と不安を抱いたことだろうと思います)

完成しお子様が登り棒のように遊んでくれていたのでよかったです。

室内で見えてくる柱に八角形を使うことが多いのですが、それはデザインとかではなく、小さなお子様は柱などがとても好きで、抱きかかえる姿をよく目にしてましたので、できるだけ抱えやすくするために面を取ったら八角形になったという感じです。


また、デッキにおいても小世帯の方は親世帯よりも高さを高く設定しています。
それは室内の一部として室内から利用しやすいようにするためで、より走り回れる環境になればと思い高さを決めました。
外用としてのデッキの高さに設定すると、お子様が靴を履いてからデッキを利用することになるのでなかなか利用しにくい。(靴のままデッキにのることも避けたかったこともあります)

靴を履いて庭で遊んでからデッキに座るのか。
室内から気軽にデッキに出て庭で遊ぶのか。

デッキの高さによって行動パターンがことなるのです。

庭と室内をより身近なものとし、外へ遊びたくなるのは室内から利用しやすくした方がいいのではないかと思い室内に合わせたデッキになっています。

親世帯の方は庭に腰掛けれる高さにデッキがなっているため、皆さんで外でバーべキューなどをしてると、気軽にすわれるので庭からのアクションとしては親世帯の方が使いやすいです。

同じ敷地に2棟建てることを利用してデッキの高さを変えたり、軒の見え方を変えることで、2倍楽しめるのではないかと考えました。

それがうまくはまったのではないかと思います。
お施主様にはわかりにくく、説明下手な私ですが、暮らしてみてなんとなく理解してもらえたら嬉しいです。

庭の植栽の話はまた別の時に書きますが、庭の植栽も庭師さんに親世帯と子世帯の植栽は「統一感を考えた上で樹種や雰囲気は変えてほしいと」お願いしました。一見矛盾した話ですがとてもよく表現できているように思います。
お施主さんにも何となく届いているようにも思います。