以前、長く快適に暮らすためには、「構造骨組みを頑丈にすること」や「室内環境を快適にすること」とお話しました。
そういったハード面はとても重要なことなのですが、それ以外にも、家族構成の変化や子供の成長に、順応できることも必要だと思います。
そのためには、家を建てる際にきっちり間取りを固めてしまわず、後のことを考えて、柔軟に変化できるような家づくりをしておくのも一つの手段です。
以前、両親と小さいお子さん2人(3歳と5歳)のおうちをさせて頂いた時に、子供部屋に、「動く収納壁」を使って自由に、間取りが仕切れるよう計画しました。
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子供が物心つくまでは、開放的なスペーズで、2人を遊ばせる。
物心ついて、各々が個室が欲しくなれば真ん中に収納壁を設け、個室をつくる。
子供が独立すれば、収納壁を端に寄せ、広い多目的スペースをつくる。
次世代になれば、繰り返し。
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固定した壁を設けたとしても、後に取り除くことは可能ですが、また、リフォームをしてもらわなければいけませんので、けっこう面倒です。
逆に自分たちで気軽に壁を動かすことができると、気分次第で模様替えすることができます。
今回の件でいえば、完全に2室に分けて、間仕切り壁を中央に設けると、奥の部屋に光や風が入り込まなくなるので、壁を天井まで設けず、上を空けたいという意図もありました。(写真参照)
家づくりは完成すれば終わりではなく、住んでからが肝心だと思うのです。
家族が成長し、変化していく中で、家も成長していければ、飽きることなく、楽しく暮らせます。
変化する家いかがですか?
今回画像にアニメーションgifを使ってみました。
動きがあってわかりやすくないですか?
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