庭の計画。
いくら自然素材をふんだんに使った家づくりをしても敷地内が無機質なものだと、家ってただの箱になってしまうんです。
それぐらい庭の植栽は大事なものなのです。
家を計画する際に庭までイメージできてますか?
予算を目一杯家にかけてませんか?
庭は家の入口でもあります。
また、リビングやダイニング、寝室をよりいい空間にするためにも不可欠です。
庭に力を入れるほどの面積にも予算にも余裕がないと思うかもしれません。
しかし、小さな庭でも作るだけでも全体が生きてくるものなのです。
昔の家では「坪庭」ってよくありましたよ。
あるないで全然雰囲気違いますよね。
限られたちょっとしたスペースに緑を取り入れることで、何か自然の中にいるような感じになります。
また、植栽自体はそれほど費用がかかるわけでもありません。
ようは、前もって少しの外構の費用と少しの植栽のスペースを空けておくことが重要なのです。
今回の場合
上の写真は取り壊す前の家のものなのですが、緑はあるものの、なんとなく無機質ですよね。
道路と建物とは40~50cmの高低差があるために、ブロックを6段から7段積んで土留をしています。
ブロックを積んであるのですが、こういう土木作業が意外とお金がかかったりします。
今回、ブロックをとっぱらい、30度以下の傾斜地にすれば土留はいらないことを利用し、ゆるい法面にして、保水も期待して植栽を植えました。
植栽のスペースも生まれ、コストも安くもあがった。
また、コンセプトとして、
木の中からくぐってアプローチできるように。
里山に植わっているように自然な感じで植栽を植えてほしい。
いつも通り、四季を通じて花が咲くように。
限られたスペースに色とりどりの植栽を入れてます。
アプローチの一番前には秋に紅葉が綺麗なヤマモミジ
今は葉もないので写真でもわかりづらいですが秋はこんな感じに咲きます。
アプローチの両脇には3mと2.5mの常緑樹シマトネリコ。
もう少し葉が増えれば、2つの木の間からアプローチできるようになるみたい。
地被類や潅木にはハクサンボク、カラタネオガタマ、ミスキャンタスなど。
庭ができて一気に引き締まりました。
やはり植栽と家とは結びつきはとても大事であると再認識しました。
前の家と比べてどうですか?
雰囲気がかわったでしょ。
目隠し付きの半外部のデッキも設け外と内の結びつきをつけることで植栽込で家を造る。
限りある敷地を全部使って家を造る。
そうすれば、家は広がりと自然さが増します。
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