雰囲気のある壁はざらざらがいい

私の好みですが、つるっとしたペンキやクロスの壁よりはざらざらした粒感のある壁の方が好みです。

日本の昔の家の壁は土壁が多く、古臭く感じるかもしれませんが。

陶磁器を飾った時の背景は土壁や砂漆喰などのさらざらした背景だととても雰囲気あるものになります。
器に挿された葉の緑と鮮やかな花色を引き立たせるのは土ではないかと思います。
凛とした静の表情が癒されます。

ブログを書きながらちょっと話したいことがかわってきたのですが・・・
なぜ土壁を仕上げに使うのかというと、土が好きだからというよりは自然の色のものを使いたいからです。

特にこうして、植物や木などを並べるとそれはよくわかります。
自然の色に勝る色はないかなと思っています。

土壁に色粉を混ぜて色んな色を造ることもできるのですが、それはせず、
少し高価ですが赤土や浅葱土などを混ぜて使ってます。
色を着色すると、微妙に色あせるので何色だろうとちょっと違和感を感じます。

既調合のメーカーのいろんな塗り壁の色のものも使ってきましたが、やっぱり余計なものが入ってない土壁が一番しっくりきます。

前に土壁と土壁と同じ色の珪藻土を同じ家で使い分けたことがあるのですが、私は何も言わずお客さんの反応を見ていたのですが、みなさん「こっちの壁の色の方がいいですね」と仰ってました。

私だけの感覚ではないと確信しました。
人はより自然に近いものを選ぶのだと思います。

木においても素地で経年変化による色に勝るものはないと思ってます。
その他革とかも同じじゃないかなと思います。

タイトルとはちょっと主旨が変わってきましたが、
人も自然のいきものなので、自然のものに落ち着きを感じるのだと思う。
なんか月並みな話になってしまったような・・・

昨日お施主さんとカバンについて話していたのですが、
「綿はすぐ色あせるのでナイロンのほうがいいかな」と相談させてもらったのですが、「やっぱり長く使おうと思うと綿のような自然素材であじを楽しむ」
と話してもらったことが心に残りました。

家もそうなのかなとか。

最近、歳のせいか人の話は何でも吸収し「あ、それもありだなと」少しキャパが広がる方へと思っていたのですが・・・こだわりも大事なのかなと・・・
こだわりと意固地は紙一重(笑)

何が正解かはまだよくわかってませんが・・・
支離滅裂なブログでした。