四日市の家

■設計主旨
三重県四日市。
四日市といえば、工業で有名ですが、三重県は海・山に恵まれた自然豊かなところ。家づくりに生かせる素材が豊富な地域です。
今回木材はすべて南部に位置する熊野材を使い、床や天井には、とても表情のいい赤身の杉を選び、室内壁には伊勢の赤土・床土を使った中塗り土仕上げとし、温かい雰囲気の空間を目指しました。
外壁にも同じく赤土・床土・真砂土を混ぜ、一切着色せず色土のままの色で仕上げました。アプローチにはいなべ市のいなべ石を一個づつ丁寧に並べ、住宅街の一角に地域の素材を活かした豊かな庭にしました。
間取りは、車好きのご主人のご要望で、カーポートを家の中に入れ込み、室内で車を整備しながら、料理好きの奥様と会話できるようにし、回遊性を持たせました。
ご家族が健康で、それぞれの趣味を楽しみながら仲良く暮らしてもらえることを願っています。

建築地   三重県四日市市
家族構成  ご夫婦、子供1人
用途地域  第一種低層住居専用地域
構造規模  木造在来軸組2階建て
敷地面積  253.12㎡(76.57坪)
延床面積  120.23㎡(36.36坪) 『1階86.56㎡(26.18坪)2階33.67㎡(10.18坪)』
施工 棲栖舎 桂
写真 今西浩文
<主な仕上げ>
構造材   三重県熊野材
造作材   三重県熊野材
床材    三重県熊野材 杉赤勝ち210mm幅、30mm厚
屋根    ガルバリウム鋼板縦はぜ葺き
外壁    土(床土・赤土・真砂土)モルタルシバ削り仕上げ
内壁    赤土壁中塗り仕上げ・フェザーフィール塗り
天井    赤杉上小・フェザーフィール塗り

➔進行時のブログ

杉の天井・軒のひのき わかやまの家 

わかやまの家 現場確認してきました。
和歌山は西宮と同じく台風の被害がけっこう大きかったのですが、高速の一部が通行止めでした。
大工さん宅まだ停電状態みたいです・・・
台風当日、現場に大工さんいてくれたおかげで、現場は何の影響もなかったみたいです。

さて、2週間ぶりの現場なのですが、見た目にわかるところが結構進んでました。
2階の天井で、棟木を隠して、棟の部分で板と板を突き付けるように図面を描いたのですが、
これまた大工さん泣かせで逃げ場がないんですが、とてもキレイに仕上がってました。
ありがたいです。

板もお馴染みの熊野の野地木材さんの杉で、白に色を統一してほしいと無茶なお願いをしたこともあり、少し神秘的な感じもして気にいってます。

白の壁と合わされば、こども室らしい仕上がりになるかなと思います。

軒には今回桧を使いました。
杉とはまた違った桧の表情が外の風景とマッチしています。
最近塗装には気を配っていて、軒裏のこの桧にはオスモ社のものを使ってます。
クリア色の塗料でもメーカーによって、板の色はじゃっかん変わるんですが、オスモさんが一番素地に近い色合いになるかなと思いました。
桧は塗装がのりにくいこともあり、仕上げのサンダーも少し粗めにしてもらいました。そのおかげで塗装がよく入りました。
今回外壁がサンドホワイト色のガルバリウム鋼板ということもあり、軒裏の桧の色合いと馴染むのではと今から楽しみです。
室内も杉の幅広のフローリングを張ってくれてます。

外周部の木建具を入り、室内からの景色もくっくりと見えてきました。

台風の影響もあり板金屋さんは復旧工事に追われるので、外壁のガルバはもう少しかかるかなと思います。

庭工事進んでます 藤井寺の家

藤井寺の家、いよいよ庭工事が始まりました。今回は昔ながらの庭のリノベーションって感じです。
手入れのしにくい昔の庭がどのように変化するのかも楽しみの一つです。

また、水刷けが悪いことが当初からの悩みのひとつだったので、庭木を植える前に水刷けをよくすることから始めてくれました。
今回の台風でも水がたまらなかったみたいで悩み解消できてよかったです。

地味な作業が終わって、現在アプローチの石を敷いてくれてます。
今回は鉄平石の大判の乱張りです。
整形の鉄平石を敷き並べるのもいいですが、今回はこの不揃いの石で正解だと思いました。
やっぱり石は濡れた方が表情がでていい。来週には植栽も入るので楽しみです。

室内もいろんな業者さんが入ってます。
床のコルク・壁のクロスを張ってくれたました。

和室の左官も完了で、趣味の陶器を並べるところもいい感じに仕上がってました。

今月29(土)30(日)で完成見学会です。
建物・庭と色んな素材と技術が盛り沢山ですので是非見に来てください。

室内赤土中塗り仕上げ 藤井寺の家 

室内の中塗り工事に入ってます。
今回は赤土の中塗り切り返し仕上げ

土壁の中塗り仕上げは、中塗り土、すさ、砂を混ぜてつくるのですが、見ていておもしろい。
水を混ぜて塗る既調合品と違って、現場の気温・湿度の状況で配合を変えるので、毎回違う。また下地と仕上げで砂の粒子の大きさ、スサの長さが違う。
経験値が大きく左右されるのがわかる。でも今の時代水と錬るだけで塗れるものが主流なので、ザ・左官職人って人がいない。

ですので中塗りの土を塗ってもらうのに、職人さんを探さなくてはいけないんですよ。昔なら当たり前だったのが今では貴重な存在になってる。

今回は昔からやってもらっている左官屋さんが姫路から2時間かけて来てくれました。
もう七十歳になるので辞めるって話なんだけど、後継ぎもいないのがつらいところです。

さて、今回の工程として、三回塗り。
まずはラスボードの上に石膏を塗って、水が引かないうちに中塗り土を。これで仕上としてもいいのですが、水が引かない程度に日を開けて赤土を。下の写真がニッチの部分が仕上げの赤土。その他の部分が中塗りの下地。色の違いでわかると思います。
見てわかる通り赤い色した土
自然の土と思えないくらい綺麗な色。アップの写真。
塗り壁でも着色した既調合ものはよく見ると思うけど、
自然の土のままの色は優し色合いで目が疲れなくて落ち着きますよ。これほんとに。
実際に見学会で見てください。違いわかりますよ。

平屋 大阪藤井寺の家完成見学会のお知らせ

大阪府藤井寺市で工事を進めてきました「藤井寺の平屋の家」完成見学会のご案内です。
9/29(土)10:00~16:00 30(日)10:00~15:00で開催できることになりました。
藤井寺IC(西名阪自動車道)からから車で5分
近鉄南大阪線 土師ノ里駅から徒歩10分
完全予約制(お申し込み頂いた方に地図をお送りします。)


家づくりについて

お施主さんは当初ご立派な古民家にお住まいでした。
昨今、古民家再生やリノベーションは流行りでもあるので、先代から受け継いだ住まいを活かすのものと思い、私としても面白い取り組みだと思っていました。
お話を聞いているうちに気づいたことなのですが、周りが思う家の価値と住むこととは違うということ。
「古いものを活かす」ことが使命感になってしまうと、とても息苦しくなってしまうこともあるのかなと思いました。
住む人の今やこれからのご家族の暮らしを大事にすることがいいのかなと私自身感じて、新しく建て替えることを提案しました。先代からの受け継ぎとして、物理的なことだけでなく、先代から得た暮らし方を受け継げばいいのではないかと。
お庭を大事にされていた先代ではあるけど、松や槙といった木は定期的なメンテナンスも必要で、庭師でないと手入れできないためコストもかかる。維持するだけでも大変なので、いずれ庭木が嫌いになる。これはまずいなと感じました。

手のかからない現代の庭の木を入れかえることでまた同じように植栽を眺めて暮らせる家にしてほしいと思いました。
重要なことは木をそのまま残すことではなく、木を入れて昔と同じように自然を感じれるようにすること。木をまったくなくしてしまうことだけは避けたいなと。
それは家づくりでも同じで、先代と同じように国産の木を使い土を使い自然素材の家づくりをすること。
そして、今の生活にあった暮らしやすい家にすることだと感じ、趣は残すように設計をさせて頂きました。

解体してる際は寂しくなったという話も聞きました。
家づくりとはただ家を造ることだけでなく、もっと深いものだと感じ大切な想いも乗せて今回設計をしました。

間取りについて

ご夫婦、祖母、娘さんの計4人の住まいです。
終の棲家として住み心地・メンテナンス性を考慮し、平屋建てとし形状もシンプルな切妻の軒のある家にしました。
以前に住まわれていた古民家と同じく、北はお客さんのアプローチ、南はご家族のアプローチが必要だったため、玄関は南北に通じる通り土間としました。
北からの風がよく通ることから気持ちの良いゆとりのある空間になってます。
その土間を介してLDKと娘さんの部屋・和室を離すことでプライベートな空間を造りました。(娘さんも気兼ねなく暮らせるのでは・・・)

料理上手の奥様の家事空間もよく話合いました。
家事の動線として、よく裏動線といわれる通り、キッチンの裏に洗面・浴室と水回りを固め、キッチンの左右からアプローチできるように回遊性をもたせてます。また、洗面にはアイロンやミシンができるスペースを設け家事室のような使い方もできるようにしてます。
毎日の家事を少しでも負担を軽減できればといいなと思います。
今回のキッチンも造作なのですが、ボールや調味料も持ち込んでお施主さんと一緒に和気藹々と決めました。
私としてもとても勉強になりました。

LDKには甥っ子など子世帯家族も頻繁に来るため、オープンなスペースとし、南面の家族のプライベート庭を眺めて暮らせるように腰掛け付きの木製の連窓を設け、明るく居心地のいいスペースとなっています。

その反面、寝室などは北面に配置し、安定した北の光を絞りながら落ち着きのある空間に仕上げてます。

陶器を集めるのが趣味なご主人さん。
打ち合わせにお伺いした時にたくさんの陶器に少しびっくりしましたが、センスのいいものばかりで、楽しそうに話してくれたので、その陶器をできるだけいい形で飾りたいと思っていました。やっぱり同じ土である土壁を背景として飾りたいと思っていて、和室の土壁の一部にはディスプレイできる杉棚を設けました。
またところどころにニッチなども設けているので、陶器を見ながら暮らしてもらえるのではと思っています。

国産材を使う


今回も三重県熊野の杉・桧を使っています。
今回の特徴として、LDKの天井には構造の一部でもある登り梁が見えるようにしています。
等間隔に少しダイナミックに並べているので、この杉の木は少しきれいなものを使ってます。
手間を掛けて造ってもらってるだけのことはあり、とてもきれいな杉材が入ってます。
製材過程のブログを見ると面白いです。
見えるものと見えない柱・梁をメリハリをつけて適材適所に使い分けてます。

特徴として床の杉のフローリングは幅も厚みも通常の倍のサイズを使っています。杉のやわらかい足触りの良さを体感してほしいです。
フローリング幅広30mm厚確認 藤井寺の家
フローリング張り 大阪藤井寺平屋の家

土壁を使う


LDKにはいつもの中塗りと違って赤土を混ぜた赤土の中塗り土仕上げとしてます。工程が一工程多くて土を全部で15mmくらい塗ってます。よくあるぬり壁で2㎜とかなので、結構厚塗りです。
表情は温かい感じで、なかなか他にはない色合いの雰囲気なのでぜひ見てほしいです。
施工時の様子のブログ
和室には落ち着いた雰囲気を出すために、浅葱土を使ってます。
なんともシックな色合いが気に入ってます。
寝室には通常の土を使っていますので、それぞれ見比べてもらえると面白いかなと思います。

玄関土間には黒色の砂利を使った洗い出しと壁天井の白の塗り壁との対比も見てほしいポイントです。

今回のこの見学会は「これから家づくりを考える方に参考にしてもらえれば」というお施主さんの温かいご好意により開催することができました。
見学会は10:00~16:00(25日は15:00まで)の完全予約制になっています。お手数ですが、下記の申し込むフォームにご記入よろしくお願いします。
お申し込み後場所等の詳細を送らせて頂きます。
※お申込み時に車か電車かどちらでお越しになるかお聞かせください。ご案内をお送りいたします。
※事前にご予約頂いた方のみご参加頂けます。当日の飛び込み参加はお断りさせて頂きます。
※会場では手袋着用の上ご見学頂きます。現場保護のため、小さなお子様にはご配慮をお願い致します。

9/29(土)・30(日)完成見学会のお申し込み



<完成見学会のお申し込みは下記をご記入ください>

お名前 (必須)
 例 水谷 賀一

お名前ふりがな (必須)
 例 みずたに よしかず

〒番号 (必須)
 例 663-8124

都道府県
 

ご住所 (必須)
 例 西宮市小松南町2-4-10

電話番号
 例0798-46-8918

メールアドレス (必須)

ご希望日程
9/29(土)9/30(日)

交通手段
電車

メッセージ本文

アンケート
●当社のホームページを知ったきっかけをお聞かせください。
今後の活動の参考のため、具体的に教えて頂けると幸いです。


 

照明器具を見にフレームさんへ 藤井寺の家

午前中は
水道屋さんと浄化槽の高さ確認
庭師さんと庭の位置の確認
建具屋さんと現場木製建具の打ち合わせ
お施主さんとタイル・クロスの打ち合わせ
外壁壁の一部施工を確認

など現地で慌ただしく打ち合わせをしました。
外壁の塗り壁のいい写真が撮れました。
掻き落とし風景
色が濃くなっているところがぐりぐりと掻き落としたところ。掻き落とすとこれだけ表情が変るもんですね。掻き落としたままでもいいのですが、掻き落とした後刷毛で引いてもらってます。少し柔らかい雰囲気になります。より土感がでるようにと思ってひと手間かけてもらいました。いかがですか?

現場で色々と打ち合わせた後、お施主さんと芦屋のフレームさんへ照明を見に行きました。いつ来ても外壁の木と植栽がマッチした素敵な建物です。外の手洗いの雑多さがオシャレです。さて、ダイニングテーブルを灯すペンダント照明とリビングの角に置くスタンドを選定しました。ペンダント照明はダイニングテーブルを照らす照明なので、実際にダイニングテーブルの上に取り付けてもらって、傘の大きさを確認し、点けてもらってテーブルに落ちる灯りを確認しました。
真鍮・ステン・ホローの白・黒など色んな素材の照明がありどれも素敵です。傘の素材により明暗が違ってくるのでやっぱり直接見た方がいいですよ。
お施主さんが選んだものは今まで使ったことないものなので、楽しみです。素材感が素敵です。後、ペンダントの高さを自由に変えれるように、昇降器具を組み込ませてます。照明の高さは座った時にペンダントの球が直接目に入ると眩しく感じてしまうので球が見えなくなるまで低くする方がいいのですが、ペンダント照明を下げ過ぎてしまうと、テーブルを拭く際に頭が打ちそうになると懸念される方もいるので、高さ設定は微妙です。ですが、今回は昇降器がついているので、掃除する際はあげたりできるし、座る人によっても微妙に高さ変えれるので便利です。
あとTVボードの隅に置くスタンド。
傘によって表情や同じ電球でも色合いが変わるので、実施に色々と見せてもらって好みを選んでもらいました。
なかなかいい感じです。また見学会の際のお楽しみに。

お施主さんとこうして実際にものを見に出かけて、選ぶのは面白いです。
家づくりの過程も一緒に共有することでより充実した家づくりになってます。

さてさて、九月の最終週末に見学会の予定です。
終わりが見えてきました。

大工さんの仕事をじっくり観察 藤井寺の家

今日は現場に行く予定がなかったのですが、足場が降りたこともあり、気になって行ってきました。

平屋なので、外観の高さによるプロポーションが気に合っていたのですが・・・
少しとばし気味に車で現地へ向かいました。
着いて、早速外観周りを見て回りました。
4方とも周りからよく見えるので、少し厄介ですが、少し気になる点を除いて、外壁の色も落ち着いた佇まいになっていたのでひと安心。
(9/29.30完成見学会なのでお楽しみに。)

土曜日ということもあり、もう仕事はいいやと思って、大工さんの仕事をずっと眺めてました。
私は昔現場監督として勤めていたこともあり、現場で大工さんの仕事をじっくりと見て色々と学びました。
設計者になり図面とにらめっこする機会が増え、なかなか大工仕事を現場でじっくりと見る機会が減ってきたので、久しぶりにあの頃を思い出しました。

ちょうど、ニッチの棚の加工をしてました。
このニッチ棚は少しアールになっていて、その上少しテーパ(前を薄く見せる)をかけてもらうように図面に描いたところです。

四角に加工しそのままつけるよりも手間は当然かかるのはしってましたが、どのような過程でするのかはわかってなかったのでじっくりと見学しました。
仕事を見られるのは大工さんやりにくかったかも(笑)

ちょっとニッチ棚ができるまでを紹介
まずベニヤを使って板にアールのけびき線を引く。両端の最少寸法は決めているので両端の釘からベニヤを曲げてRの径を確認。

丸鋸で加工。アールなので正確に切るというよりも少し余を見て切る感じの切り方だったかな。
でも丸鋸で加工だけでも充分OKのような感じでしたが、

カンナを掛けてよりキレイなアールになってました。

それで終わりではなく、テーパ加工のため、ルーターという工具で角を削ってくれました。

完成。
ちょっとすっきりと見えてるのがわかりますか?
こうして棚板ひとつとっても手間をかけてもらってます。

あと、常に現場がきれいなのでどんな仕事の仕方をしているのか気になっていたのでそのあたりも注目して見てました。
一つの仕事が終わるたびに掃除機を回していて、常に作業スペースはきれいな状態を保ってました。その作業の一連の動作はルーティーン化されてるようにスムーズでした。

なるほど。私も常に机の上はきれいにしないといい図面は描けないなと反省。
着々と現場は進んでます。

9/29.30で完成見学会をさせて頂く予定にしてますので、ぜひブログで過程を見ながら出来上がりを確認ください。

床の間地板幅接ぎ材を選びにいく 藤井寺の家


今日は和室の地板に使う広葉樹を選びに行ってきました。
木を見るのがほんと楽しいです。
今回の目当てはブラックチェリー。
ブラックチェリーは何度も使っていて、私のわかりやす事例だと、たつのの家のキッチンのカウンターに使ってます。
赤味がキレイで色の変化が面白い材です。

地板の必要寸法として幅が約900長さが1.9mで結構幅広なので当初は4枚幅接ぎと思っていたのですが、できるだけ接ぐ枚数を減らす方向で3枚接ぎとしました。

ちょっと素人みたなことをいうと、粗材(表面を仕上げてない材)なので仕上がりのイメージがわかない。
いつも現場に搬入されてキレイに仕上がった木を見るとあまりにもきれいでびっくりするんですよね。この材も今見るよりも数段赤い色かなと思います。

折角なので色んな材を見てきました。

このブビンガの色合いも好きでこれ使いたいなと思っていたのですが、一枚板で今回は少し手が伸びませんでした。
木は色んな色があって、同じ樹種でも木の取る部位によって柾や板目で表情が違うので面白い。
実際にものを見て決めるのが一番確実かなと思います。木の樹種、部位によって大げさでもなく家の表情も変わるのでしっかり吟味してます。
家づくりで杉と桧の針葉樹がメインですが、カウンターや家具などには広葉樹を使ってまた表情の違う経年変化を楽しんでもらたらといいかなと思ってます。

完成見学会で和室の地板も見て確認してください。

藤井寺の家 気密測定

お施主さんもちょっと見てみたいということで工務店さんと一緒に気密測定を見学しました。
開口部のサッシは取り付け完了しているのですが、一部造作の木製建具がありそれはまだ施工していなので、その部分は目張りをして塞いで測定しました。
木製建具が入れば少しは隙間はできるので今回の測定よりは数値は下がるのは想定内のこととしてます。

気密を重視するよりも木製建具の風合いを取り入れるといった選択をしています。
それを踏まえたうえで、木製建具部分以外のところはしっかりと隙間を防ごうという試みです。

さてこの日は37.8度と非常に暑く、気密測定はもちろん閉め切っての測定になるので、かなり汗だくになりながらの測定です。
測定時期として施工誤差を直せる時期に測定するようにしました。
ですので、外部の気密ボードを張り、室内のシートも張り配管配線なども完了し、サッシも吊り込み壁の断熱をいれた時点での測定です。

測定の方曰く、現場を見ればだいたいいい値がでるとかなんとなくわかる見たいです。
今回も大工さんのシートの張り方がとてもキレイなのが印象的でしたといってくれてましたので期待大。

測定結果として、相当隙間面積が38cm2でした。
気密を表す数値としてC値があるのですが
その計算式はC値=全体の隙間の合計(cm2)/建物の延べ床面積(㎡)=[cm2/㎡]
38/111.62=0.34
1㎡あたり0.34cm2ということになります。
これはびっくり。
数値1以下にすることも難しかったのですが・・・
うれしい想定外の手直しなし。
わかりやすい目安として、寒冷地以外では5.0が省エネ基準とされてた数値で北海道でも2.0を目標としなさいとされてました。
少し前過ぎるので設定があまいですが・・・

それにしてもいい数値が出たのですが、先ほども言ったとおり、木製建具が入ると数値は下がってくるのですが、1.0くらいになるかなと。
1.0を設定値でいいかなと思っていて、計画換気が効く数値みたい。
また換気については次回触れたいと思います。

注意すべきことはC値を最優先の家づくりではないということ。

高気密の考え方と注意点

先ほど話しました、気密の目的は、木製建具のところ以外で無駄な隙間をなくすことだと考えています。

当然気密だけを考えると、窓を小さくしたほうがいいし、少なくしたほうが気密は上がります。
窓を極力すくなくし、気密を高めることで数値は確保しやすくなるのですが、その場合空調にのみ頼りきってしまう家づくりになってしまいます。

あくまでも、窓をあけて風を感じ、四季折々の庭の緑を感じ生活するといった昔からの日本風土にあった暮らしをモットーとしています。
昔の空調がない時代に得た知恵、夏の強い日差しには庇や障子、すだれ、縁側をつくったりなどを最大限利用した上、欠点であった隙間だらけの家を改善する。

昔ながらの家に住んでる方は体感してるとおり、今の時期窓をあけても風はなく、壁や天井からじっとりとした熱を感じてエアコンなしでは生活できない。
エアコンをかけてもいっこうに涼しくならず、家が隙間だらけなので、エアコンの風はどんどん入ってくる外からの熱に負けて室温がさがらない。
こんな感じではないでしょうか。

隙間を計画内に抑えることで、夏のエアコンの設定温度も28.9℃で室内を快適に過ごせるようにと思っています。
そして風がある日は窓をあけて通風し、地面の照り返しも少なくするためにできるだけ土を入れ植栽を植え、自然の涼しさを感じてもらおうと思っています。

家づくりはバランスだと思っていて、偏ることはよくなく、昔からあるいい部分と今のいい部分をうまく取り入れた家づくりがいいのではないか。

ちょっとくどいですが、夏は暑いです。冬は寒いです。
それを前提に、空調なしで、自然の風をすべて計画内とし年中夏は涼しく冬でも寒さを一切感じず半袖でも生活できる家はできませんので・・・

無駄な隙間は防ぐということだけの気密にしています。
ですので、気密で数値をどこまでも追求することもしないです。

これからも外部木製建具は利用していくと思います。今主流の樹脂サッシのほうが断然気密は確保できますが、
樹脂越しの緑は違和感を感じてしまい、木の建具を利用し隙間の欠点は障子でカバーするといったことのほうが私にはしっくりきます。

藤井寺の平屋 定例打ち合わせ

藤井寺の家 2週間に1回のお施主さん交えての定例打ち合わせ。

今日はあまり何も打ち合わせすることはなかったのですが、こうして2週間に一度お施主さん交えてお話ができると工務店さんや職人さんなど皆様と意思統一ができるのでいいなと思っていて、
段どりの話や決めごとだけでなく、家づくりに関係ない話をしながら穏やかな時間が流れてました。

今日の発見として、
お話するなかで、何気なしにできてるように見えるものでも実はかなり苦労して作ってもらったものがあったりするのですが、それを私がお施主さんにわかりやすい形で現地でお話することはとても貴重なことかなと感じました。

具体的な話をすると、
窓際には一面木製建具と障子が連なっていて、4.5mあるながーい開口部の敷居は腰掛け(堀炬燵の机)兼用にしているため、敷居が幅広の板で腰掛けと敷居を両方の面を考えて取り付けることになります。
そのため、腰掛けは柱(3本)のある部分を切り欠いて取り付けることが必要です。敷居として建具のある部分に溝加工もしなければいけません。
柱のある部分を正確に切り欠かくと同時に当然鴨居の溝と同じ位置に溝を加工し取り付けないといけない。それを両方を満たす必要があるため逃げがないのです。しかも4.5mの長さあるため誤差が生じやすい。
材もそれなりにいいものなので失敗もできないし、重いしで大工さんプレッシャーのかかる仕事。

説明だけではよくわからないと思うので写真を。
あんまりいい写真ではないですが、なんとなくわかります?
腰掛けの板の上に建具がとおるようになっているため、とてもあっさりした開口になっています。

お施主さんも窓際に座りながら外の景色を見て窓をフル開放できることに満足はしてくれると思うのですが、その部分がどれだけ大工さんにとって難しく達成させたかというのはまじまじと見ていないため、わかりえないことなんです。

それを少し理解してもらえれると愛着とその大工さんの技術の素晴らしさがわかりより共感してもらえる家づくりになるのかなと思っています。
図面を描きながら難しいとわかっていて、大工さんの技術を振るえる見せ場があればと思って描いてる意図もあります。
望んでないかもですが・・・

このブログを読んで、見学会でこのあたりを見てもらえると家づくりはもっと面白く奥深さと人の手作りへの愛着もわいてもらえるかなと思っています。
現場に来て職人さんの仕事を見てもらいたいですね。

こんな感じで和気藹々としてます。