大阪から約一時間の場所にあり、ちょっと昔にタイムスリップしたような田舎町。
大きな山の下には、電車が走っており景色は優雅。
敷地に隣接した川の水は透き通っていて、夏に蛍を観賞することもできるんです。
都会にはない、時間軸がゆっくりした環境。
お施主さんはこの景色と空気感に惹かれ、この土地の購入を決めました。
その借景を大事に、よりキレイに見えるように建物の計画することを心がけました。
お施主さんは昔ながらの日本家屋が好きで、重厚感のある梁や柱がご希望でしたので、ダイニン
グ・リビングに松の太鼓梁・丸太を取り入れました。
間取りは「家全体を一間としても使えるようにしたい」とのご希望も、引き込み戸などの建具を利
用することで、フレキシブに間取りを利用できるようにしています。
土壁は私がお薦めしたのですが、当初は土壁は寒そうなのでと懸念されましたが、現代の断熱材、
ガラスなどを取り入れることでこの上ない温熱環境を実現することができました
建築地 大阪府豊中市
家族構成 ご夫婦、子供2人
用途地域 市街化調整区域
構造規模 木造在来軸組2階建て(土壁)
敷地面積 656.15㎡(202.41坪)
延床面積 118.09㎡(31.03坪) 『1階87.66㎡(26.51坪)2階30.43㎡(9.20坪)』
施工 ㈱建築士事務所 民家
<主な仕上げ>
構造材 高知県梼原材(FSC)
造作材 三重県熊野材
床材 奈良県吉野材 杉赤み
屋根 ガルバリウム鋼板縦はぜ葺き
外壁 そとん壁
内壁 土壁中塗り仕上げ
天井 杉垂木構造現し