もし私が自邸を建てるなら、どんな家がいいのかちょっと考えてみました。
私は、昔から建築家の増沢洵さんの自邸の9坪ハウス(9坪といっても建坪で1階が9坪、2階が吹き抜けを除いて6坪の計15坪の家です。)に憧れていました。
増沢邸は1952年(昭和52年)に建てられた家族4人の住まいで、約3m×3mの正方形の大きさで非常に小さな家です。
下の写真は増沢邸の平面図です。
こんなに小さな家にも関わらず、贅沢に吹き抜けをを設けて開放的にしています。
その当時の家の傾向としては、客間や応接間などの来客を意識したゆったりとした家が多かったので増沢邸は、非常に思い切ったプランなのです。
今では建築業界では有名な住まいのひとつになっています。
昔から、このお家が好きでした。
なぜこの小さい家に憧れるかというと、
とてもシンプルなプランと素直な生活がいいなと。
◆素材を楽しめる
面積の大小は、費用に大きく影響するので、面積を小さくなれば、別のところに費用が使える。
私なら、クロスはあまり好きではないので、漆喰、珪藻土といった自然素材を使って質を上げます。
◆家が安定している
3m×3mの正方形の家なので、バランスが良く建物が安定している。
◆空間利用率が高い
部屋に行くための廊下や客間、予備部屋などの利用頻度が少ない部屋を省くことで、すべての空間を効率よく使える。
部屋が小さくても、部屋の外に庭があったり、天井が吹き抜けていたりすると、部屋の大きさの圧迫感って感じないんですよ。
◆きもちいい室内
家の奥行きが小さいので、家全体に光や風を通すことができる。
冷(暖)房をかけても、すくに、家全体が涼しく(暖かく)なる。
光熱費も比較的安い
◆自然を楽しめる
家の面積が小さいので都会の小さな土地でも庭を造ることがでるので、四季をを楽しむことができる。隣との圧迫感がないのもいいですね。
◆掃除が楽
私は特に掃除が嫌いなので、できるだけ掃除するスペースを少なくできる。
のちの建物のメンテナンスも少なくできる。
◆無駄なものを置かなくなる
当然、スペースが小さいので、無意識に不必要なものは置かなくなるので。
掃除の手間も省けそう。
こんな感じです。
私はO型で「できるだけ手間をあまり手間をかけずに生活したい」ずぼらな性格からくる発想かもしれませんね。
みなさんもそれぞれ個性があるように、家も住む人の個性で決めるのがいいと思います。
固定概念をなくして、自分らしい家これが一番いい家です。
そのためにも家づくりを楽しんでくださいね。