床坐と椅子坐で窓の高さを変える

窓は主に、見渡しがいいところに使いたいので、目線の高さに合わせて窓の位置を決めてます。

暮らしていくなかで、家の中でずっと立っている時って、キッチンで料理している時や洗濯など家事をしてる奥様くらいで、家の中でじっとしてる時は、ほとんどが座ってることが多いと思います。

ダイニングで椅子に座っている時と畳や床に座っている時では当然目線の高さは違ってきます。
そのため当然、椅子座と床坐での空間の窓の高さは変えています。

大きい窓にすれば開放感を得るといった単純なことでもなく、
大きな敷地であればいいですが、隣地の気配を感じる住宅になると、窓が大きすぎるとむしろ隣の家の気配や道路側の見えたくないものまで見えてしまい、開放感というよりもプライベート感を失い、折角の窓を隠したくなります。

見えたくない余計なものを排除し、庭の植栽だけが眺めることができたら、パンツ一丁でゴロンとしながら読書なんかもできるし。

しっかりと目線を中心として、切り取られた窓こそ落ち着きが生まれます。
そういうことを考えて窓の位置・高さを決めてます。


キッチンから見える窓は立った時を意識して窓の高さを設定しあまり高すぎないようにしてます。


畳の寝室は畳に座った時を意識して高さを設定してます。
寝るときに落ち着きも考慮しないといけないです。


腰掛けから外の借景をみる


2階寝室南窓。 バルコニーの壁をベットで寝転んだ時に道路側が見えないようにバルコニーの壁を設定してます。

私は隣地密着してる側には思い切って窓をまったく設けないようにすることも多いです。
そうすることによって、お隣さんの存在はまったく消えます。
小さい窓でもつけてしまうと、どうしてもお隣さんとの意識が生まれます。
通風、明かり取りなどは他の面でもとれますので・・・


隣地がある左の壁には一切窓がないです。
窓も大事なのですが壁も同じくらい大事です。

窓・壁の大きさや高さはシビヤに設定することが大切です。